なぜ芸人・友近の露出が極端に減ったのか 「スタッフへのパワハラ」報道は真実なのか
TABLO / 2021年1月2日 11時30分
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取材して分かった裏舞台
明石家さんまや松本人志が太鼓判を押す実力と貫禄で、現在47歳という若さでありながらベテラン枠に君臨している女ピン芸人の友近。しかし、以前に比べると勢いがないというかテレビで見る回数が減ったと感じるのは、気のせいでしょうか?
すっかり落ち着いてしまったのか、存在自体がやや薄くなってしまったような印象さえあります。
友近といえば、今年2月に所属事務所である吉本興業と専属エージェント契約を結んだことは記憶に新しいところ。吉本の社員によると、彼女と古い付き合いの仕事関係者が代理人となり交渉諸々を行ったそうで、極楽とんぼの加藤、ロンドンブーツ1号2号の田村亮に続き、3人目となる専属扱いとなりました。
「専属エージェント契約自体は、ハリウッドスターやスポーツ界ではごく一般的なことですが、日本の芸能界ではまだまだ珍しいことかと。事務所所属という立場ならばあらゆる旨味があるでしょうし、言い方は乱暴ですが例えば不祥事などを起こした場合も、全面的にバックアップが受けられる。もちろん、エージェント契約しても所属する事務所ということに変わりはありませんが、プラスもマイナスもあるということです」(お笑い系放送作家)。
友近ほどの実力と知名度があれば、吉本の後ろ盾がなくともやっていけるのは間違いありません。活動の幅を広げるために、次なる駒へと進んだ。良い選択だったのではないでしょうか。
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「才能ある方なので、吉本という一つの型にハマっているのは正直勿体無い。彼女がそういう選択をしたのは、吉本の闇営業でしっかり対応しなかった会社に嫌気が差したという見方もできます」と話すのは、吉本に近しい関係者。
「友近さんはああ見えて完璧主義者で、特に芸事となると感情の起伏が激しくなる。要するに、プロ意識の高い人なんですよ。吉本は大きな会社で所属芸人も多いし、スタッフも大勢いますが優れた人材がとにかく少ない。例えばあれだけ大きな事務所なのに、広報担当が2名しかおらず、取材その他の問合せは全て担当マネージャーに投げられる。人気芸人ともなれば、連日ひっきりなしに案件が舞い込んでくるんですが、マネージャーがしっかりそれらを管理できないと、大きな仕事を取りこぼしてしまうなんてことも。吉本はそういったミスが日常茶飯事で、イライラを募らせるタレントが多いんです」
昨年の夏、一部週刊誌で報じられた友近のマネージャーに対するパワハラ疑惑。元担当者の告発により明るみになりましたが、しかし友近をよく知るテレビや舞台の関係者は、口々に「それはない」と否定します。
「そんな人」な訳がない
「確か雑誌の記事には10年間で12人のマネージャーが友近のパワハラに耐えかねて辞めてったとありましたけど、そもそも吉本ってマネージャーがコロコロ変わるし、辞めていく人間も多い。どういう訳か、業界を全く知らないズブの素人の新入社員などがいきなり現場にやってきてタメ口でタレントに話しかけたりもするんです。例の闇営業問題の社長の会見を思い出してみてもわかるように、独特な空気感や価値観があの会社にはあるんですよね。普通じゃないことをさらりとやって退けるというか。出来損ないのマネージャーをネタにする芸人だって、少なくないでしょ? 普通ならスケジュール管理などはマネージャーや会社がするもんだけど、吉本はマネージャーが遅刻というのもよくあること。そんな状態だからタレントが怒るのも無理ないです」(テレビ局・制作)
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吉本はやばい社員が多いというのは業界では有名な話。少し話が脱線しますが、こんなエピソードも。
「入社3年目の女子社員が、某トリオ芸人の現場に来ていたんです。現場の担当者というよりミーハーなお笑いファンといった態度で、なんというか話がまるで通じないので骨が折れました。こりゃやべーぞと思ったので、周りの関係者に気をつけろと忠告して回りました(笑)。それから半年後、風の便りでその女子社員が吉本を辞めたと聞きました。なんでも大阪吉本の先輩社員と不倫してたのがバレたとかで、いられなくなったと。他にも普通に現場でヘマをやらかして会社に居られなくなったやつとか、僕が知ってるだけでも結構な人数が辞めてってますよ。芸人さんがあいつはまるで使えないと嘆いているのも、死ぬほど耳にしています」(テレビ局・広報)
ということは友近も、ハズレの社員を引いてしまったのでしょうか?
「マネージャーを選ぶことはできませんからね。友近さんは仕事人間でスケジュール管理などもご自分でされてましたよ。現場にふらりと一人で現れて、今日はお願いしますと頭を下げて歩いてる姿も度々目撃しました。だからあのパワハラ記事が出た時に、違和感がありました。10年で10人以上も友近さんに苦しめられて辞めていったのに、今更なんで話が出ちゃうのと。そこでピンと来たんですよ」
「ほら、闇営業問題で社長がお粗末な会見をした後に、会社に苦言を呈しましたよね? 僕はあの時に正義感を振りかざした〝まとも〟な芸人たちは、逆に裏切り者扱いされ吉本に目をつけられたのではないかと。極楽の加藤さんもエージェント契約になりましたし、宮迫さんをかばったさんまさんも、ちょっと肩身が狭くなっているように見える。スッキリで加藤さんに同調したハリセンボン近藤さんも、コンビでの活動が激減してる」(前出・同)
たしかに言われてみればその通りなのかもしれません。別の関係者もこのように証言しています。
「友近さんは仁義や筋を通す人で、闇営業問題の会見でのらりくらりしていた岡本社長に業を煮やしたのか結構派手にdisってました。ネットのニュースにもなりましたし、吉本からしてみれば余計なことをお前の分際で言いやがって、と腹が立ったのかもしれない。パワハラを告発されたのはその割と直後で、タイミング的にもお灸を据えられたのかなと勘ぐってしまいます。事実だったかどうかはさておき、こんなご時世ですからパワハラというある種のパワーワードが一度でもネットに流れてしまうと、イメージはあっという間に失墜してしまいます。友近さんは居心地の悪さを覚え、吉本と少し距離を置き、専属契約という賭けに出たのかもしれません。あんな芸達者な人はいないし、スタッフの面倒見も良いですから末長く活躍していて欲しい」(番組プロデューサー)
あの残念すぎた岡本社長の会見と、芸人の人生をどこか軽くみている大崎会長の冷たい態度は、吉本芸人らからすれば「そりゃないだろ」とガッカリしたに違いありません。しかも、闇営業問題は有耶無耶なまま幕引きとし、芸人のみならず業界内からもいまだ不満が噴出している状態。
一方的にパワハラを告発されてしまった友近も、言いたいことが山ほどあるのだと思います。いつか本音でそれらが語られる日は来るのでしょうか。(取材・文◎那目鯛子)
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