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飲食店だけが悪者に 歌舞伎町住人たちの叫びが聞こえる 「もう八方塞がりだ…」

TABLO / 2021年1月6日 5時40分

飲食店だけが悪者に 歌舞伎町住人たちの叫びが聞こえる 「もう八方塞がりだ…」

写真はイメージです

ヴィジョン無きこの国の為政者たち

新年早々、首都圏の一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)に、新型コロナ対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出されることがほぼ確実となった。7日に「基本的対処方針等詰問委員会」の議論を経て決定、翌8日から効力を発する。

詳細はまだ詳らかではないが、“要請”に従わない場合、店名を公表する罰則(予定)を設けるなど、多分に「飲食店」を狙い撃ちにした面があり、青色吐息だった飲食業界はより苦難を強いられることになった。今回の決定をうけ、なにかと引き合いに出される日本一の歓楽街・歌舞伎町を含む新宿の当事者たちはどう考えているのか?

「いままでも、国や都の要請には従ってきた。厳しいのは事実だが、今回も従う。ただ、夜8時までの営業、しかも酒の提供が7時までとなると、サラリーマン客が中心のウチとしては開けてもほとんど意味がない。なので、週末だけ夕方4時から夜8時までオープンし、平日は休業することにした。少しでも売り上げが欲しいのもホンネだが、コストパフォーマンスにあわないことをしても仕方ない。まあ、なかばあきらめだね」

参考記事:歌舞伎町で今「幽霊が出る!」と話題 コロナで滅多打ちにされた街で風俗嬢たちが感じている「恐怖」とは | TABLO

新宿駅からほど近く、歌舞伎町に次ぐ飲食街である新宿三丁目でバーを営む男性は淡々とそう答えた。

一方で、歌舞伎町で同じくバーを営む女性はいまだ思案中だが、基本的には従う方針だという。

「いままでも国の言うことは聞いてきたし、周囲の評判もあるし、そうする(従う)つもり。ただ、今年の正月は8日までしっかり休んで休養する予定だったけど、急遽明日(6日)から前倒しして、夕方4時から10時まで営業します。一日6時間、たった2日間、それからは夜8時までになっちゃうけど、いまは少しでも売り上げを確保したいんで」

一日でも二日でも働き(売り上げをあげ)、緊急事態宣言に備えたい……切実な思いが伝わる。

同じ歌舞伎町のバーでも、女性スタッフを多く抱え、複数店舗経営する女性は文字通り、頭を抱えている。彼女の店は前回の緊急事態宣言の時短要請には応じたが、年末に都から要請があった時短要請には従わなかった。

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「(今回の)時短要請は一事業者に対しての補償。私のように複数の店舗を営業しているものになっては、(都の)補償金ではお話にならない。そしてなにより、店のスタッフたち。女の子たちのなかには、ウチの収入だけで生きているコもいる。そのコたちを見捨てるワケにはいかないでしょ?」

自らの糧だけではなく従業員の生活を……これは多くの事業者が悩み、時には非情な決断を強いられることもあるのだろう。彼女が続ける。

「年末から様子を見ていて、ヤバい雰囲気だとは思ってはいたけど、それでも前向きに、自粛明けにはもっとシフトを入れてあげなきゃ……とか考えていた。でも、残念だけど状況が変わった。緊急事態宣言となれば周囲の目も厳しいだろうし、正直、八方塞がりの状態です」

酒の提供を含む、飲食店の感染リスクが高い、というのは専門家会議でも指摘されているのは事実だ。しかし、今回の政府のやり方は、海外からの流入などは無視し、飲食店だけを「悪」として締めつける気配が濃厚だ。そして、ネットを中心に「だから、飲食店は……」との非難の声がそれに和す。物事のもっとも弱い部分から手をつける……お上の常套手段に今一度、留意して欲しいものだ。(取材・文◎堂本清太)

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