世界は残酷に出来ている… 借金を返せないベトナム人がビニール巻きの私刑にされ話題に

画像はFacebookより

そんなあ……殺生なあ……（泣）

上半身裸の若い男性が透明なビニールテープで全身をぐるぐる巻きにされた上に木にくくりつけられた写真が東南アジア各国のSNSで拡散して一体何ごとかと話題になりました。

拡散した写真に写っている若い男性は上半身裸でなぜかヘルメットを被ったままの姿で、鼻を除いた全身を梱包用の透明ビニールテープでぐるぐる巻きにされ、まるでミイラのような姿です。

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そのまま立った状態で街路樹に縛り付けられ、さらに胸には「タトゥー代金踏み倒し」と書かれた紙が貼ってあるのです。場所はベトナムの首都ハノイであることが判明しました。

写真が拡散した当初は友人グループ内でのいたずらか店のプロモーション企画ではないかとの意見が飛び交っていたのですが、ほどなくしてNQTと名乗る人物が自分のやったことだとネット上で明かして事情を説明しました。

NQTさんはハノイでタトゥーショップを経営しています。ある日写真の若者が店を訪れてタトゥーを依頼しました。写真の彼の両腕には確かに立派なタトゥーがびっしり入っています。

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しかし支払いの段階になると所持金が代金に足りないことが判明したのです。さらに残金の支払いを拒否。後日残金を店に持参することもありませんでした。ところがその後、店員らがこの若者を発見。店まで引っ張って来て上半身を裸にしたうえで、写真のとおりビニールテープぐるぐる巻きの刑に処したというわけです。

１月には１０℃台に冷え込むハノイ。裸ではさすがに寒いだろうとNQT氏はしばらくしてからビニールテープをほどいてやり、代金踏み倒しもこれ以上罪を問わずに若者を放免しました。「彼は代金を所持していなかったが私は彼を許した」NQT氏はそう述べています。

当のベトナムのSNSではことの経緯が知れわたると、このような私刑は違法だとの指摘や度が過ぎていて若者に対する侮辱にほかならないと、さすがにタトゥー店の行為に批判の声が高まる結果となったのでした。もっと他の解決法を探すべきだったようです。（取材・文◎赤熊賢）

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