日本のパスポートが世界第1位に このニュースの"凄さ"を理解している国民が少ないのも世界一!
TABLO / 2018年11月3日 10時0分
筆者は旅行することが好きで、毎年のように海外へ出かけています。しかし、英語がうまくないというか、ほとんど扱えないレベル。とくにリスニングは大の苦手ということで、入国審査のときにはいつもドキドキしています。
あるときも海外旅行の入国審査で、「何も聞かれないといいな~」と思いながら列に並んでいました。しかし、筆者の前に並んでいる欧米人男性が入国審査官のもとに向かうと、かなりいろいろなことを質問されているではないですか。その次のアジア系の男性も同じように質問されていて、こちらもかなり厳しめの口調です。
この審査官はそういうタイプなんだとげんなりしながら、いざ自分の番となってパスポートを審査官に渡したところ、無言でサラサラと確認して「OK!」と一言。「あれ~?」と肩透かしのような気分が半分、安堵の気持ち半分で入国審査を終えたのですが、やっぱり日本のパスポートに信用があるんだろうと感じた瞬間でした。
そんな日本のパスポートにおける信用度の一端を伺えるのが、Henley & Partners調査の「ビザなしで行ける国の数」というデータ。これはビザなし、アライバルビザのみで入国できる国数となり(入国条件や滞在可能日数は国ごとに違います)、日本は190カ国で堂々の1位を獲得しています。
ちなみに、2018年に公開されたときは日本とシンガポールが189カ国で1位でしたが、2018年10月1日から日本人と韓国人のミャンマーの観光ビザが免除されることになったため、190カ国で単独トップに躍り出ました。日本のパスポートがいかに力を持っているのかが分かりますね。
また、中国(74カ国/71位)やベトナム(51カ国/90位)などの共産圏は下位の傾向です。というか、北の某国よりも下があることにもビックリでした。
Henley & Partners「Passport Index Global Ranking 2018」
のデータをもとに筆者が作表しています(クリックで拡大)
そして、これがどれだけすごいことなのか、意識している日本人はあまり多くないような気がします。
アジアを旅行していたとき、レストランで隣に座っていた日本人の中年女性がパスポートをテーブルにポンッと置いたんですよ。カバンから何かを探していたみたいで、中身を次々に出していき、パスポートを置いてからもガサゴソとカバンの中身を見ているわけです。正直なところ「マジか!」と唖然としてしまいました。海外の無法者にとって、どれだけ日本のパスポートがおいしく見えるのか、おそらく意識したことすらないんでしょう。
ビザというのは国が自国民以外に対して入国を許可する査証であり、ものすごくおおざっぱに言うと「パスポートだけじゃ信用できないからビザも取得して審査するね」というもの。
つまり、世界の多くの国が「まあ日本人ならパスポートだけで大丈夫だろ」と思っているわけで、とんでもなく信用されているわけです。その信用は個人の力ではどうにもならないものですから、多くの国でビザを求められる国籍で犯罪を生業とする方たちにとっては、いかに日本のパスポートに価値があるか分かるでしょう。
パスポートを雑に扱っているだけでそういう方々の目にも留まりやすくなるのですから、本当に注意しなければなりません。
海外の日本人に対するイメージはネガティブなものも多いですが、その一方で世界中のどんな国よりも信用されているのも事実。これから海外に出かけるとき、パスポートを出したときにちょっと胸を張れそうな気がします。(文◎百園雷太)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
人生で一度は世界一周旅行に行きたいです。どれくらいお金があったら可能ですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月18日 22時0分
-
《“国籍売買”の実態》マルタでは正式ルートで2億円 カンボジアの裏ルートでは日本人が国籍を求める“ワケあり事情”
NEWSポストセブン / 2024年7月14日 16時15分
-
カワノアユミの盛り場より愛を込めて 老後のタイ移住はもはや「おとぎ話」月5万円生活は非現実的 ビザ取得も入国拒否? 経済的に余裕のない人は歓迎されず
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月11日 6時30分
-
訪中外国人観光客が激増している理由とは?―中国メディア
Record China / 2024年7月8日 21時30分
-
中国のインバウンド市場が活況、「ChinaTravel」が世界的なホットワードに―中国メディア
Record China / 2024年7月2日 6時30分
ランキング
-
1ゆれる兵庫県庁 「解明が務め」と百条委、「自分も処分?」と疑心暗鬼になる職員も
産経ニュース / 2024年7月19日 20時1分
-
2コロナ「第11波」、変異株KP・3が主流 流行期入りで夏に感染拡大か
産経ニュース / 2024年7月19日 21時4分
-
3<独自>事務所資金から香典か 堀井学衆院議員の配布疑い 裏金が原資の可能性も
産経ニュース / 2024年7月19日 18時16分
-
4蓮舫氏は「都知事選で惨敗した人」で終わるのか…二重国籍問題以上に致命的な"政治家としての最大の欠点"
プレジデントオンライン / 2024年7月20日 9時15分
-
5愛知・犬山市で死亡した7歳女児の全身に多数のあざ…一時保護時に「パンチされる」と訴え
読売新聞 / 2024年7月20日 5時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください