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誰が五つ星にしたのか 中国の高級ホテルがトイレと食器を同じブラシで洗う理由

TABLO / 2018年11月19日 17時30分


 日本の高度経済成長期を思わせるような目覚ましい発展という側面も大きな話題になるが、一方で農村地帯との格差や成長に伴っていない市民意識との歪から生じる手抜き工事、政府による強引な政策という情報も漏れ伝わってくる中国。

 このような中国の持つ様々な表情が同時多発的に大きな話題を頻発させている。まず注目されたのは発展の方。

 中国の都市「深セン」で2年ほど前に行われた、街中の高層ビルを利用したイルミネーションショーの様子を記録した動画が拡散され、そのショーがあまりにも壮大で桁外れの規模とクオリティで行われているとして、「日本ってもうこうやって遊び心あることできないのな」「これだけの数のLEDを離れたビル間で同期取りつつなんて出来るのか」「30年前は東京がこうなるのだと日本人は信じていました」といった自虐と称賛を交えた声が飛び交うことに。

 一方で、このような発展や未来都市化といった側面ばかりではないと感じさせる騒動も。

 なんと、中国版YouTubeともいえる動画サイトに告発された動画には、細い棒でつつくだけで、高層マンションの柱がボロボロと崩れ、柱の中が空洞になっているという恐ろしい手抜き工事の様子が収められており、これらはYouTube上にも転載され大きな衝撃を持って拡散が広がることになってしまった。

 また、同じく中国版TwitterともいえるSNS上に告発された動画も騒動に。

 こちらは中国国内で五つ星ホテルとされる高級ホテルの利用者が、清掃スタッフの行う清掃業務の様子を隠し撮り撮影した動画。
そこには、客が使い終わった汚れたタオルで室内清掃や浴室清掃、さらにはトイレを清掃し、挙句の果てにはそのタオルで次の客に出すコップを拭くシーンまでが収められていたのだ。

 この不衛生問題を動画告発されたホテル側も大筋で事実関係を認めており、謝罪をおこなったものの、同様の事案は複数のホテルで確認されているという。

 両極端な話題が同時多発的に発生することになってしまった中国発の動画を起因とする騒動。不衛生な問題や手抜き工事と言った恐ろしいものに関しては、続発しないことを願うばかりだ。(文◎編集部)


あわせて読む:中国人観光客よ、最低限のマナーを守って! 日本寺院僧侶も困り果てた"小さなチャイナショック"

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