「問題発言」 たこやきレインボーは自粛で文化人はＯＫ 不適切発言のハードルはどこにある？

画像はイメージです

関西中心に活躍するアイドルグループ、たこやきレインボーのメンバー・春名真依さんが「不適切発言」を公式YouTubeでしたとされ、所属先のスターダストプロモーションからこういったメッセージが掲載されました。一部抜粋します。

「（註・メンバーの）春名真依による不適切な発言がございました」
「弊社はこの度の事態を重く受け止め、本人およびご家族と協議の上、春名真依の芸能活動を当面の間自粛することといたしました」（2月3日時点）。

「死にたい」とリスナーをＤＭで恫喝し『映画秘宝』が炎上　僕も以前ＤＭを貰いました　ＤＭ癖ってあるのでしょうか | TABLO

たこやきレインボーさんは、僕の認識では大変勉強不足で申し訳ありませんが、数年前の「第七回AKB48紅白対抗歌合戦」が初見でした。この時、48グループはモーニング娘。17、Negicco、チームしゃちほこ、そしてたこやきレインボーと共演。「こんなに面白いご当地アイドルがいたんだ。この世界、深い」と思ったものです。

不適切発言で自粛、というより出禁になったタレントと言えば、古くは松本明子さんが思い出されますが、これはバラエティ番組で女性器をいわば、片岡鶴太郎さんらから「言わされた」という状況でした。無自覚だった訳です。

たこやきレインボーの春名さんも、読み間違え。すなわち無自覚あるいは無邪気な間違いと言ってよいのではないでしょうか。

さて、ワイドショーでは連日コロナのニュースです。1月29日放送の『モーニングショー』（テレビ朝日系）に出演した政策研究大学院大学の土谷隆教授の「2月3日に緊急事態宣言解除をしますか」という羽鳥アナウンサーの問いに対して、「それは気ち、、、、です」と言っています。慌てて羽鳥アナウンサーが「ちょっとその発言は」と遮り、何となくその場は収束しました。

炎上しませんでしたが、菅政権誕生時、ハンコ不要論が世間をにぎわしました。同じ番組『モーニングショー』でレギュラーコメンテーターの石原良純さんが「僕らの時代はハンコは目、、判を押していたり」と言ってしまい、慌てて自分で口をふさぎました。羽鳥アナウンサーも小さく「あ」と言ったと思います。石原さんの場合、テレビ出演歴が長いせいか、差別発言を言ってしまったと言う事は自覚していました。

が、土谷教授はリテラシーに欠けているパターン。教授ですから講義をしてるはずですが、普段から学生の前でこういった差別発言をしているのでは、と心配する次第です。学生の為に。

関連記事：松田ゆう姫が恋人だった！？　ウーマンラッシュアワーの村本氏、絶対に怒らせてはいけない人を怒らせて吉本解雇の危機？ | TABLO

たこやきレインボーは「言い間違い」あるいは「読み間違い」。石原良純さんのは昔から言われていた事をついコメントしてしまったパターン。土谷教授は無自覚の差別から言ってしまったパターン。確かにどの発言も公では言ってはいけないとされています。

最近、よく言われているのが「価値観のアップデート」。それにに合わせて道徳観もアップデートされています。という時代の中で、最もヤバいのは土谷教授パターンだと思われます。土谷教授は今後、テレビ出演は元々少ないけれど、なお少なくなるでしょう。もっともテレビで生活している訳ではないですから、ペナルティと言っても大学の上司から注意されるくらいではないでしょうか。

振り返って、たこやきレインボーの春名さんは、しばらく自粛で出演しないと言うペナルティです。露出が仕事のアイドルとしてはキツイです。せいぜい注意が妥当でしょう。石原良純さんも発言も「差別」とされていますが、その場で「あっ」と言って謝ったから、表面上はおとがめなしです。

心の中で差別心を抱いているかいないか、が問題だと思います。「差別用語を使わない差別」はネット上、たくさん転がっています。(文◎久田将義)

あわせて読む：波紋呼ぶＤＨＣ会長の差別発言　サントリーのＣＭタレントを侮蔑　「偽記事かなと思ったら公式サイトだった…」と話題 | TABLO