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なぜ男は「オナクラ」へ行くのか? 不調期にある風俗業界でずっと人気が安定している理由

TABLO / 2018年11月22日 19時0分


 先日、行きつけのバーで興味深い話を聞いた。脱毛を専門とするエステシャン女性と隣り合わせたのだが、ある男性客から妙な相談を持ちかけられたという。それは、アンダーヘアーを脱毛してもらう際、それを撮影して欲しいというものだ。

 女性はともかく、男性がアンダーヘアーを? と思うかもしれないが、実は欧米では男女ともアンダーヘアーを脱毛(あるいは剃毛)するのは当たり前で、これは彼の地のポルノを見てもわかる。
またよく知られている話だが、プレミアリーグやブンデスリーガなど、ヨーロッパのクラブチームに所属した日本人選手(香川真司や長友佑都など)は、それにならってアンダーヘアーを剃っていたという。

 話は少しずれたが、要は男性がアンダーヘアーを剃ること自体は、日本では珍しいがそれ自体は奇妙ではない。しかし、撮影して欲しいとなるとまた別だ。エステシャンの女性によれば、その男性は「報酬」としてウン万円(少なくない金額である)を提示した。
 さらにカメラマンにも些少の謝礼を出すという。女性は、脱毛すること自体は仕事なのでなんの抵抗もないが、撮影に戸惑い話を留保している。そして、彼女いわく、「全然意味がわからない」と首を傾げるのだ。

 確かにエステシャンの女性にしてみれば、「意味がわからない」かもしれないが、長年風俗業界をシノギの場とし、某SM雑誌にも連載者としてかかわっていた筆者にしてみれば、そのテの嗜好の男性がごまんといることは容易に理解できる。その旨を話すと彼女は、そう言えば、と、こんな話もしてくれた。「女王様」から命令されて、アンダーヘアー脱毛をしにきた男性客がいたが、その際"反応"してしまい、女王様には言わないで......と、懇願されたというのだ。

 彼女に撮影を求めた男性が真正のMなのかどうかまではわからないが、性的嗜好としてのM、あるいはSというのは、男女とも一時の快楽のためになら、両方になれる素養は少なからず持っているものだ。特に男性にはMっ気をもった人は少なくなく、日頃、昭和のオヤジの様に振る舞っていても、ベッドのなかでは......ということもよく聞く。

 これらの事象は、デリヘルを除けば全般的に不調期に入っている風俗業界にも顕著で、現在もいわゆるオナクラは安定した客を保っている。またオナクラは、いわゆる"キレカワ系"という女性が比較的多いことでも知られ、「きれいで可愛い女の子に、自分の恥ずかしいところを見て欲しい」というMっ気男性の欲求を受け止める場所となっているのだ。

 さらに言えば、オナクラに勤務する女性にとってもソフトサービスの割にはバックもいいので、割り切ったキレカワ系にハードルが低いのである。この変わらぬ、オナクラ隆盛は機会があれば、掘り下げてみたいと思う。(取材・文◎鈴木光司)

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