「華原朋美暴行事件」はなぜ起きたのか 本サイト既報の給料遅配のあの週刊誌 過去にも他の記者の逮捕歴あり
TABLO / 2021年4月22日 6時0分
写真はイメージです(撮影・編集部)
華原朋美さんが腕などつかまれるなどして、男が逮捕されました。報道によると、自分の車を尾行するタクシーがいたので、問いただし、暴行されたとのこと。
これにより男性は逮捕。現在も取り調べが続いています。即日釈放されないところを見ると、どうやら20日間勾留もあり得るのではないかと推測されます。また、大手雑誌、新聞、ネットニュースなどに出ていませんが、ほぼこの男性の身元は特定されていて大手週刊誌の記者ということでメディア関係者の間では通っています。
実際、本サイトが件の写真週刊誌の版元の直接聞いたところ否定もせず、曖昧な答えしか返ってきませんでした。違うのなら、完全否定をすれば良かったはずです。
さて、実はこの週刊誌、および版元に関しては給料遅配になりそうだという事で、過去に取り上げています。
出版不況極まれり アノ大手出版社、またも契約記者に原稿料遅配か 誰もが知る“有名週刊誌”がなぜ…… | TABLO https://tablo.jp/archives/41851
一世を風靡したこの雑誌、仮に「A」という名前にしておきますが数年前から若手で優秀な記者は週刊新潮や週刊文春などに流れてしまっています。
「そうすると当然、取材力は落ちますよね。記者は独自ネタを持っている人間が優秀なのですが、そうでない記者は張り込みとか今回のように直当たり(凸)とかしかないんですよ。記者も疲弊しますしモチベが落ちます」(週刊誌記者デスク)。
今回のケースは逮捕された記者は32歳。これから記者としての実力を発揮していく年代です。因みに、過去にこの週刊誌は他の記者ですが逮捕が数回あります。いくつかは記者に同情すべき点があり、すなわちデスクの指示が曖昧だったなど、契約記者にとっては指示通り動いたのにも関わらず、逮捕されたのならばやり切れないのではないでしょうか。
つまりこのような暴行事件が起きた理由として、
・優秀な記者の流出。
・モチベーションの低下(独自ネタで動くのではなくデスクの言う通りにする)。
などの要因が考えられます。いくら何でも取材対象の腕をつかむなどは、記者のイロハを知らないのではと思われても致し方ありません。
「この年代の記者は基礎ができていないんじゃないか。例えば学生時代の愛読書が、コンビニ実話誌だったりして、それはそれでいいんだけどそれが全てみたいな記者もいるしね。いわゆるノンフィクション物を読んで矜持を身につければ今回のような事は起こらなかったのでは」(前出・週刊誌デスク)。
現在、この版元は看板雑誌が休刊したりと、かつての栄光はどこへという状態です。大手出版社、大手新聞社の赤字は止まらないのものの、土地があるため資産運用で持ちこたえているというのがこの業界の実情です。
週刊誌の勝組は週刊文春、一強で終わってしまうのか――。(文@久田将義)
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