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急に会見し出した菅総理 謎の自信の根拠はバイデン首相会談が成功した(と思い込んでいる説)│プチ鹿島

TABLO / 2021年5月11日 6時0分

急に会見し出した菅総理 謎の自信の根拠はバイデン首相会談が成功した(と思い込んでいる説)│プチ鹿島

ワクチン後進国なのに謎の自信(撮影・編集部)

新聞や雑誌が大好きな野次馬の私ですが、最近ひときわ注目した記事があります。それはこちら。

『首相、会見に積極姿勢 訪米で自信? 5日連続応じる』(産経4月23日)

菅首相は4月に訪米してバイデン米大統領との会談に臨みました。すると政府高官のコメントとして、「訪米後、自信を深めているようだ。表情にも余裕が出てきた」というのです。
そのせいなのか「首相は米国から帰国した翌日の13日以降、記者団からの質問に連日応じている」と記事は書いています。
私はしみじみと読んでしまいました。まず記者の質問に5日連続で応じたことがニュースになるのもあれですが、「会見に積極姿勢」とはいえ、問われるのはその内容です。

先日も緊急事態宣言の延長を表明する首相会見がありました(5月7日)。

会見の内容を見て《自民党の閣僚経験者は「国民が納得できるような明確な説明がない」と首をひねる。》(朝日5月8日)と党内からも疑問に思う声があるようです。

あの会見も菅首相はアメリカで自信を得た成果なのだろうか?謎すぎます。
産経新聞は「訪米で自信?」と書きましたが別にヨイショ目的ではなさそう。というのも「週刊新潮」(5月6・13日号)にも似たような切り口の記事があったからだ。

そこには「全国紙のある政治部デスク」の言葉として、

「菅さんは4月中旬の訪米を機に、どういうわけか気持ちが大きくなってしまった。(略)どうやら菅さんは日米首脳会談が成功したと思い込み、自信を取り戻しているようなんです」

うわぁぁぁぁ。

このことから週刊新潮は「KY宰相」と名付けています。「令和」を発表したおじさんがKYという「昭和」の流行語で語られているのです。でも本当に、本当に、首相は日米首脳会談で自信を持ったのでしょうか?こんな記事があります。

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『日米首脳会談 五輪質問答えず 首相、「想定外」に緊張? 「バイデン氏へのみと思った」』(毎日新聞4月21日)
菅首相は日米首脳会談後の共同記者会見で、ロイター通信の記者から「公衆衛生の専門家も疑問視する中で、五輪を開催するのは無責任ではないか」と問われました。ところがその質問をスルーして批判された。
このことに対して、

《政府関係者は「首相はイヤホンで、同時通訳で質問を聞いていたが、自身に対する質問だったと思わなかったようだ。相当緊張していたのだろう」と説明。》(毎日)

この「援護」もなんだかなぁと思います。百歩譲って本当にそうだとしても「相当緊張していた」ことが援護になるとは……。

菅首相、逆ギレ会見の真相 「ぶら下がり」で逃げようと思ったのに記者の質問攻めが思いのほかヤバかったのでライフ0に|プチ鹿島 | TABLO 

やはり日頃からちゃんと会見で答えて”トレーニング”したほうがよいのではないでしょうか。ペーパードライバーがいきなり海外の道路を走ったところで無理です。でもご本人は「訪米で自信?」というのですから、今までどれだけ人前で「公」の言葉をきちんと発してこなかったか。そこらへんが見えてきてしまうのです。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)

 

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