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大阪・ミナミでぼったくりグループが摘発 半グレ集団が巻き上げた被害総額は氷山の一角か

TABLO / 2018年12月19日 12時47分


 この時期になると、忘年会などで繁華街に出る回数も多くなる。また、ボーナスなどで気が大きくなってしまい、たまには、若い女のコがいる店で......という人もいるのではないか。そんな浮かれ気分に水をかけたのが、大阪・ミナミでのぼったくりグループ摘発だ。

 各種報道で伝えられているように、「アビス」と名乗る半グレ集団は昨年9月から今年10月までの間に、被害者数にして264人、被害金額が総額で2191万円を客から巻き上げていた。グループのリーダーには、毎月2000万円が"上納"されていたという報道もあるので、それが事実なら大阪府警が被害として立証したのは、氷山の一角に過ぎないということになる(被害総額は現在までの新聞報道による)。

 半グレ集団とぼったくり、そしてケツ持ちと言われているヤクザとの関係等は、本サイト・久田編集長を始め専門家に任せたいが、問題は今回のように、「いままでの常識では考えられない」ぼったくりがミナミ以外の繁華街で起きうる、あるいは起きているのか? ということだ。

 通常、ぼったくり被害というのは、フリーの客だけで成り立つ大都市の繁華街だけで起こり得る犯罪だ。具体的に言えば、今回問題となったミナミや東京の歌舞伎町、渋谷、六本木など。地方では名古屋の栄町や福岡の博多などがそれにあたる。

 一方、地方の大部分を占める中小都市の繁華街は、すべてとは言わないが、都市部に比べればぼったくり被害が起きる確率は少ない。なぜなら、都市部のように客が流動的でたとえ摘発されても箱の名前だけを変えればいい、あるいは箱を変えればいいという場所とはまったく異なるからだ。これらの店の客はさして多くない常連が中心で、店側としてみれば、その客を育てない限り利益が見込めないからである。

 そうなると、やはり危険ゾーンとなってくるのは、ミナミ同様の大繁華街(名古屋、福岡、札幌など)かミナミ以上の歌舞伎町のような繁華街となってくるワケだが、現状を見ている限り少なくとも歌舞伎町では、今回問題になったようなけた外れの被害は起きてはいないと思う。

 もっとも、相も変わらず一定数のポン引きやアフリカ系外国人などの悪質キャッチはいるのだが、現在、歌舞伎町ではしつこいくらいに、アナウンス、看板で注意喚起し、各種公共機関のHPなどでもぼったくり注意報が出ている。それでもぼったくりに遭うというのは、大型台風の最中に川岸や海辺にいくようなもので、正直、自己責任のそしりは免れないであろう。

 今後、2020年の東京五輪を控え、なおかつ皇居や国会がある首都機能ということを考えると、ミナミのような半グレの跋扈を警視庁が許すとは思えないが、それでも物事に100%はない。年末気分に浮かれるのも結構だが、繁華街の「魔物」に飲み込まれないよう、留意をしておくことが肝要だろう。(取材・文◎鈴木光司)


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