高校ラグビー 祝・大阪桐蔭初優勝 泣くな! 桐蔭学園ラグビー部 ラスト二分のタックルが勝敗を分けた
TABLO / 2019年1月8日 6時0分
2018年夏の甲子園・野球で圧倒的な強さを見せた大阪桐蔭ですが、ラグビーでもやりました。神奈川代表名門桐蔭学園を破って初優勝。まずは大阪桐蔭フィフティーン、リザーブ、ユニフォームを着られなかった選手、マネージャー、そして監督の皆さん、おめでとうございます。
ラグビーでは全く差がないというくらいの24対26という僅差でした。2点差はラグビーにとっては野球で言えば、ワンアウトランナー三塁ぐらいのものです。
まず、勝者・大阪桐蔭の「縦の突破」「速くて低いタックル」「フォワードの圧力」。この三点が素晴しかったです。ホイッスルが鳴ってから一貫して、このプレイが目立ちました。
前半、大阪桐蔭がお手本のようなきれいなバックスのサインプレーでトライを取ります。
桐蔭学園は、スクラムハーフ小西選手がゲームメイキングのカギを握りました。「球出しの速さ」「ボールをポイントからどちらに出すのか」。素晴らしい判断でした。また、左ウィング(左WTB)の佐々木選手のランプレイが特筆もの。センスの固まりのようなステップとスピード。この選手は将来、日本を背負う選手になるのではないでしょうか。
大阪桐蔭も素晴らしいラグビー。途中、解説の田中四朗選手が言っていたように、スタミナ切れっぽい動きも見えたのですが、それを補う精神力で盛り返します。
ラスト2分での速くて低いタックルで桐蔭学園の攻撃を止めます。タックル一発でこの試合を決めてしまいました。主将のセンター(CTB)松山選手のタックルでしたでしょうか。確認できなかったのですが、いずれにせよ、彼のタックルでのプレッシャーは試合開始当初から際立っていました。
試合終了後、桐蔭学園の選手が泣いていました。気持ちは分かります。ラスト二分に逆転に賭けた15人。勝ちが見えて来た2分でした。敗者の涙。
大阪桐蔭の15人の涙も感動でした。春の敗けた相手に勝って、高度なラグビーを展開しながら優勝を逃していました。念願の初優勝。プレッシャーもあったでしょう。
最後になりましたが、両校フィフティーン、リザーブ、ベンチ入れ敵わずスタンドで応援していたラグビー部の生徒たち、全員に有難う、お疲れ様と言わせて頂きます。(文◎久田将義)
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