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平成31年の貨幣セットに申し込み殺到! 平成16年から1枚も発行されていない2000円札も要る?

TABLO / 2019年1月18日 15時0分

 造幣局では毎年、貨幣セットが販売されています。今年は平成最後の年ということもあり、「平成31年」が刻まれた貨幣セットへの申し込みが殺到して、初めての抽選販売となる可能性が出ているのだとか。受付期間が1月10日~30日ですが、16日の時点で予定数量の3万セットを超える申し込みがあったらしく、当選倍率はすごいことになりそうですね。

 ということで、今回は「お金」にまつわるデータを調べてみました。

 まず、グラフ1-aは日本銀行券(紙幣)が年にどれだけ発注されているかのデータになります。

<グラフ1-a>造幣局「銀行券発注高(平成30年度)」のデータをもとに、筆者がグラフ化しています(クリックで拡大)


 平成16年度は1万円券が25億4000万枚で最も多く、次いで1000円券が12億3000万枚、5000円券が3億1000枚でした。その後、平成20年度を境に1000円券が1万円券を逆転。平成30年度では1万円券が12億枚、1000円券が15億7000万枚、5000円券が2億3000万枚の発注高となっています。平成30年度の発注高を金額にすると、14兆7200億円分の紙幣が発行されているんですね。

 ちなみに、最近は見かけることがほとんどなくなっている2000円札は平成16年度から1枚も発注されていません(どうやら平成15年度以降はゼロのようです)。昔はお釣りに2000円札があると「使いづれぇのに...」となぜか損した気分になりましたが、この状況下だとある意味で「あたり」じゃないでしょうか。


 次に硬貨の発行枚数がグラフ1-bです。

<グラフ1-b>造幣局「年銘別貨幣製造枚数【平成29年銘】」のデータをもとに、筆者がグラフ化しています(クリックで拡大)


 100円硬貨と500円硬貨は昔に比べると発行枚数が増加していますが、基本的に硬貨の発行枚数は少なくなっているようです。
 とくに1円硬貨や5円硬貨などの少額硬貨は激減と言ってもよいほどの減少傾向。1円硬貨なんて、平成10年は約4億5000万枚だったのが、平成29年は約47万枚と100分の1近く減っています。
 グラフを見るとがっつりと発行して徐々に減らし、足りなくなったらまたがっつり発行するという流れを繰り返していますが、それにしても年を重ねるごとに発行枚数は少なくなっていることは間違いありません。
 おそらく、電子マネーが浸透したことで小銭を使う人が減っていることなんかが原因なんでしょうか。これから消費税が10%になってお釣りのキリがよくなったら、さらに少額硬貨の需要が減って、発行枚数も減りそうですね。


 最後に、日本銀行券の偽札に関係するデータも見つけました。こちらはあくまで発見された数字で、実際に流通している枚数はもっと多いと思われます。

<グラフ2>警察庁「平成30年版 警察白書」のデータをもとに、筆者がグラフ化しています(クリックで拡大)


 やはり1万円券が最も多く発見され、次に1000円札、5000円札と続いています。また、発注されていない2000円札も平成29年以外は数枚発見されていて、偽札業界ではほそぼそと生き残っている模様。というか、ほとんど目にしない2000円札って、偽造が一番バレにくいお札なんじゃないでしょうか。

 多い少ないはあれど、毎年のように膨大な数の「お金」が発行されているんです。それなのに、なんで筆者のお財布は変わらずに寂しいままなのでしょうかね...。(文◎百園雷太)

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