「ファッションショー」「省エネルック」「指三本」 岸田首相誕生で平成のヤバい首相たちを思い出してみた
TABLO / 2021年10月3日 6時0分
色々な首相がいた平成の時代……(撮影@編集部)
岸田文雄氏がまもなく第100代の首相に就任する。平成に入ってからの32年間、19回の新首相が登場した(安倍晋三氏は2回経験)。ここでは、印象に残った総理を何人か振り返ってみよう。このような流れだ。
宇野宗佑→海部俊樹→宮澤喜一→細川護熙→羽田孜→村山富市→橋本龍太郎→小渕恵三→森喜朗→小泉純一郎→安倍晋三→福田康夫→麻生太郎→鳩山由紀夫→菅直人→野田佳彦→安倍晋三→菅義偉人→岸田文雄
なんといっても(B級総理)の筆頭ともいえるのが、宇野氏と羽田氏である。就任日数は宇野氏が69日、羽田氏が64日という短さ! 宇野氏といえば、神楽坂の芸妓に対して三本指を出し、愛人になるよう迫った人物である。三本指の意味は「30万円」だ。結局この騒動とリクルート事件などもあり参院選で自民党は大惨敗し、宇野内閣は終了した。
羽田氏については、とにかくなんといっても「省エネルック」が印象深い。薄手のスーツの肘から下を切り落とした珍妙な上着なのだが、これが実にダサいのである。あまりにダサいため、広く普及しなかったが、息子の羽田雄一郎元国交相はキチンと引き継いだ。
しかし、クールビズの普及とともに今やこの格好をする人などいない。惜しむらくは、元祖省エネルックの大平正芳元首相のように省エネルックの下にネクタイを締めなかったことである。暑さ対策だというのに、なぜかネクタイを着けるということをすれば、わずか64日の在任期間中にもう少しインパクトを残すことができたのではなかろうか。
そして、羽田氏の次の首相は、社会党(現社民党)唯一の首相・村山富市氏。同氏といえば、その眉毛の長さで知られるが、その風貌から好々爺とみられており、在任期間は1年未満とはいえ、強烈なインパクトを残した。中でも当時大人気だった『進め!電波少年』(日本テレビ系)では、首相になる前、松村邦洋から名物のアポなし突撃をされ、それに何度も対応してあげる度量を見せた。
一体何をされたかといえば、「村山委員長の眉毛を切ってあげたい!」というお節介以外の何物でもない企画で松村に突撃されたのだ。
松村と共演者の松本明子によると、村山氏は準レギュラーというぐらい何度も登場したほどなのだという。番組では、「刃物持参で日本社会党本部を訪れる」のテロップが出て、続いては議員会館へ。すれ違いだったため、再び党本部へ。入口に村山氏はいた!
「村山さん、眉毛をちょっと切らせてもらえませんか」と松村が言うと静止するスタッフはいるものの、周囲も思わずニヤリ。村山氏は「眉毛は絶対、切っちゃイカンという電話がしょっちゅうかかってくるんだ」と切り返す。さらに「そういう有権者の声を俺は無視できん!」と言う。
松村は「委員長、外側の部分だけ、ちょっとだけ!」と土下座。すると村山氏は「よし!」と了承してくれたのだ! 松村は長身の村山氏の右側の眉毛を少しだけ切り、大切そうに手のひらに乗せるもそれが吹き飛んでしまい、必死に探すももはや見つからなかった。村山氏、現在97歳。最近テレビに出た時も相変わらず眉毛は長いままだった。
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森喜朗氏も思い出深い。「日本は天皇を中心とした神の国」発言で物議を醸し、政権期の支持率は一桁に。さすがにそんな数字を見たことはなかったため、逆に森氏の凄さを感じた。同氏は東京五輪の大会委員長としても数々の失言を追求されたが、私は一度同氏のスピーチを聞いたことがある。
同氏の地元・金沢の結婚式に出席したのだが、なんと主賓が森氏で新郎新婦への祝福のスピーチをしたのである。通常、結婚式のスピーチというものは退屈なものが多いのだが、森氏のスピーチはとにかく聞いていて楽しいのである。徹底的に新婦を持ちあげ、新郎がいかに感謝すべきか、といったことを説くもので、気付けば20分以上喋っており、しかし飽きることはなかった。
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その他の首相については、小泉氏、安倍氏、鳩山氏、菅直人氏の4人が印象深いものの、この4人と比べるとヘンテコB級エピソードが少なく、あまり書きたいことがない。あ、ただ、鳩山氏については、鳩山氏を模したアスキーアートと、同氏が得意げにファッションショーに登場してドヤ顔を決めたことを思い出す。
↓ 以下、参考画像です。
(文@中川淳一郎 連載「俺の平成史」)
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