NGT48山口真帆さん騒動 フェイクニュース「女子マネがアイドルハンターからアイドルを守って退社」の嘘
TABLO / 2019年1月21日 13時28分
この問題を、あまり取り上げると誰もが不幸になり、傷つくだけなので静観しようと思っていました。
NGT48山口真帆さん暴行騒動。山口さんも、ネット上で被疑者男性とつながっていると名指しされたメンバーも傷つくだけだからです。
まず、山口さんが被害を受け、最も傷ついてしまった事は決して忘れてはいけません。過去の川栄李奈さん(現・女優)、入山杏奈さん(AKB48)、平手友梨奈さん(欅坂46)に対する、殺人未遂、発煙筒を焚いた傷害事件などは、絶対に許されない行為です。本サイトは「基本、やった奴が悪い」という方針です。
二度と起きてはいけない行為です。犯行に及んだ人間は厳罰に処し、少しでも抑止効果になる事を切に願います。
また、確かにNGT48の運営の対応は遅かったです。まだ詳細は未確定でも、表に出て、「現在は未確定ですがメンバーや警察から話を聞いているところです。進捗がありましたらまた会見をします」というような会見を開くべきでした。
あの夜何が起きたのか!? NGT48山口真帆暴行「事件」 本サイト独自取材で見えてきた真相
要点に触れていきます。まず一点。これは刑事事件ですから、基本、警察案件です。
「双方が話し合いで解決した場合は現場説諭で結了はあります。しかし、アイドル襲撃事件(小金井で元地下アイドルの女性が襲われた事件)以来、法整備されて厳しく対応しています。現場説諭で終わらすことは、今はほとんどありません。暴行での逮捕なら刑事事件被疑者になります。事件の背景、犯行方法等、事件の解明等のため被疑者を逮捕して強制捜査する訳で、身分証明証、スマホの履歴やLINE、メールなどは絶対に調べます」(現役警部補)
アイドルへの暴行に対しては、警察内部でもきつく取り締まろうという内規が出ている訳です。
こういった状況の中で被疑者は釈放されました。何度も言いますが、元被疑者男性には猛省をしてもらい、場合によっては民事で訴え、迷惑防止条例などで裁判所から半径何m以内は近い手ならないという裁判所命令を出す手もあります。きつい社会的罰を望みます。
そして次の1点。これは刑事事件とは分けて考えなければならない、フェイクニュースです。
「女子マネージャーがZ会(アイドルハンターと呼ばれる集団)に対して身を呈して守った」
「女子マネージャーがガムテープでぐるぐる巻きにされてみも心もボロボロになって退社」
という主旨の報道が流れました。事実、このような見出しがネットニュースで見られました
【NGT48暴行騒動で20代女性マネジャーも! ハンター集団の餌食】
「山口に暴行した"アイドルハンター集団"からメンバーを守るために必死に闘っていたNGT48の20代の女性マネジャーが、度重なる嫌がらせを受け退職していたことが本紙の調べで判明した」
「ついには彼女をガムテープでぐるぐる巻きにするなど、度を超えたレベルにまでなっていったといわれる。これが事実ならハンター集団の行為は決して許されるものではない」(東スポWEB 2019年1月18日)
果たして、これは事実なのでしょうか。現実的に考えて、「ガムテープでぐるぐる巻き」にされたら傷害や監禁、脅迫事件になります。当然、警察に被害届を出すでしょう。しかし、事件になることはあませんでした。
なぜか。
そういう事実は「無かったから」です。
このニュースはYahoo!にまで配信されました(現在は削除)。
本サイトが独自で取材したところ、
「この元マネージャーの女性には運営スタッフが確認をしました。加害者グループのファンとは一回も接触ないとのことでした」(関係者)
また、元女性マネージャーの退職は
「この事件が起きる前、辞めると言っていたのはかなり前の話です」(前出・関係者)
何をかいわんや、です。元マネージャーの女性も山口さんも、他のメンバーにも火の粉が飛び散った事は想像に難くありません。精神的にも、二次被害、三次被害を被ったのではないでしょうか。
ネットの情報は確かに、有益です。が、今回これほどまでにこの事件がゴタゴタしてしまっているのは、5ちゃんねるあたりの噂を取り上げることによって、より事態が深刻化しています。風説と真実は違います。それにメディアは踊らされないようにしたいものです。自戒を込めて。
また、一部有名ワイドショー司会者が公式発表や警察発表がない段階で「メンバーが関与していたのがショックですよね」「メンバーはどのように関与していたのでしょうか」といったような、断言に近いコメントをしていました。これは煽りと言ってよいでしょう。誰がどのような発言をしたのかも注視してみたいと思います。(文◎久田将義)
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