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歌舞伎町発砲事件は個人的トラブル? 今後もこのような事件が歌舞伎町で起こりえるのか

TABLO / 2019年1月24日 10時1分


 東京随一の繁華街、それも若者や外国人観光客で賑わうランドマーク近くで発砲・射殺事件が起きた。

 1月21日午後6時35分頃、新宿区歌舞伎町1丁目のカラオケ店から「人が拳銃で撃たれて倒れている」と通報があり、その後男性は搬送先の病院で死亡が確認された。1月22日の産経新聞によれば、撃たれたのは65歳の韓国籍の男性で、20年以上前に住吉会系組織の組員だったという。警視庁は現場から逃げた50~60代の男を容疑者とみて行方を追っている。

 事件現場がゴジラヘッドのあるビルの隣、大阪で言えばグリコの看板の隣で起きた射殺事件とあって、マスコミの関心も高いが、それ以上に熱心に関心を寄せているのがネットメディアだ。

 とある女性の匿名ブログなどでは、17日に起きた川崎での住吉会系組織と稲川会系組織の間の発砲事件と関連付けたように書き込むなど、日頃、ヤクザには興味がない人までもが参戦する騒ぎとなっている。しかしながら、カラオケ店の被害者・容疑者双方とも住吉会系の組員で、個人的トラブルに起因するという報道も流れた。つまり、いまの段階では、組織間のトラブルなのか個人的なトラブルなのかは判断できない、ということである。

 正直、この種の事件は、そう遠くない時期に捲れるのが常なので、実際のところはそれを待つしかない。いずれにしても、昔なら「歌舞伎町ならあるよね」という事件なのだが、歌舞伎町ルネッサンスで、街が劇的な変貌を遂げているだけに、新たに街に流入してきた人たちには、さぞかしおどろおどろしくみえるのかもしれない。


 さて、問題は今後も歌舞伎町でこのような事件が頻発する可能性はあるか?ということだが、正直、その可能性は少ないと言えよう。

 その最大の理由は、いまや首都観光の顔(新宿は外国人観光客が立ち寄る場所、都内No.1)であると同時に、ラグビーワールドカップ、来年には東京オリンピックと一大イベントが続くなかで、警視庁が治安の乱れを極端に嫌うということだ。暴対法、暴排条例と憲法も度外視したヤクザ弾圧が続くなかで、このような警視庁の姿勢を無視してまで、抗争事件を起こすメリットはいまのヤクザにはまったくないのだ。おそらく、どこかのラインでトラブルは収束すると考えるのが妥当だろう。

 もうひとつ、大阪ミナミで半グレ集団によるぼったくり被害が摘発され話題になったが、そのような極端な"街の治安"の乱れは歌舞伎町にはない。
 確かに、有力指定暴力団と半グレ組織の間に、チラホラと繋がりも見えなくもないが、それもインターネットカジノなど一部のシノギであり、カタギが大きな泣きをみるという状況でもない。あえて言えば、伝統的なヤクザ統治による平穏がある程度保たれて以上、お上も黙認する状態が続くと思われる。(文◎鈴木光司)


あわせて読む:外国人観光客に影響は? 歌舞伎町カラオケ店で銃殺事件は個人的恨みという情報も

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