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芸能タブーを描いたドラマ『共演NG』がアメリカ進出へ ウィル・スミスの制作会社とアメリカ版を開発

TABLO / 2022年2月18日 6時0分

芸能タブーを描いたドラマ『共演NG』がアメリカ進出へ ウィル・スミスの制作会社とアメリカ版を開発

「共演NG」ホームページより

週刊誌では「共演NG」という企画が定期的に掲載される。芸能人同士の相関図は面白いものだ。芸能人のみならず、YouTubeを見てみると野球選手同士の「こいつ嫌い」とか格闘技選手の「ガチで嫌い同士」といった動画がアップされている。
テレビ東京系で2020年10月26日~12月7日で放映された話題作「共演NG」。主演は中井貴一、鈴木京香という国内を代表する俳優。企画・原作を務めたのは秋元康氏。作詞家としてAKB48などの「48グループ」、乃木坂46などの「坂道グループ」の曲を手掛けているのは周知のとおり。秋元康氏の行動を注視してみると作詞は元より、最近はドラマ、劇などの企画・原作にも重きを置いているような気がする。

「共演NG」は中井貴一と鈴木京香が共演NGになっているのだが、理由はかつて恋人同士だったから、だ。この構図は芸能界ではよく聞くストーリーだ。ちょっと過去を振り返れば読者の皆さんも何組か思い浮ぶだろう。芸能界に精通している秋元康氏が手がけるドラマだけに、余計に「この2人の事ではないのか」と視聴者は空想を働かせるだろう(元アイドルで有名女性歌手Mと有名男性歌手Gなどは、僕が子供の頃に既に話題になっていたが今もNGなのだろうか)。

こういった状況はアメリカのエンターテイメント業界でも変わらないと思われる。むしろアメリカの方が共演NGは激しいとも言われている。そこで「共演NG」をハリウッドの大物ウィル・スミスのウェストブルックスタジオが英語版のリメイクを開発する事になった。ウィル・スミスはラッパー時代はフレッシュ・プリンスとして活躍。その後、俳優に転身後、コメディが多かったが映画「幸せのちから」で本格派俳優として認められたイメージがある。

日本のドラマが英語バージョンでリメイクされるのはいくつかあるのだが、「共演NG」のリメイクはエンターテイメント業界の本場での共演NGはどのように描かれるのか、非常に興味深い。

ここで注目すべきはドラマ化の向こうにある、Netflixなどでの世界配信だ。


ウィル・スミスの制作会社がNetflixやAmazonへ「共演NG」で配信される可能性は多いにあり得る。ウィル・スミスの名声と「共演NG」というタブーをコメディとして視覚化されれば、恐らくアメリカ人たちの興味を惹くだろう。
秋元康氏が最近、精力的に作家活動に本腰を入れているのは、今まで培ってきた体験を「ドラマにしたら、本にしたら面白いのでは」という思いからなのではないだろうか。良い意味で瞬間的に企画を立てる秋元康氏ならではの、リアルとフィクションのはざまのドラマがさらに生み出されるではと思われる。

■秋元康氏コメント
「『共演 NG』というのは、おそらく、世界中のエンターテインメント界にある“暗黙の了解”でしょう。リメイクするにあたり、どんな二人が、どんな理由で“共演することがNG になったのか?”。日本よりも、出演契約に厳しいアメリカのエージェントは、どんな条件を提示するのか? そして、出演契約を結んでしまった“共演 NG”の二人は、どう感情を抑えながら本番を乗り切ろうとするのか? 新たなアイデアが次々に、思い浮かんで来ます。大変なのは、そんな共演NGの2人に、腫れ物に触るかのように接しければいけない周りの人間なんです。それは、まさに喜劇です。ウェストブルックスタジオと組んで制作するアメリカ版の『共演NG』は、さらにスケールアップすることでしょう。面白い企画は国境を超えて成功することを証明したいと思います。ご期待ください」(<文中一部敬称略>文@編集部)

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