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旧統一教会報道に疑問 他人事のように鈴木エイト氏らを褒めていた大手メディア│プチ鹿島

TABLO / 2022年11月10日 11時20分

旧統一教会報道に疑問 他人事のように鈴木エイト氏らを褒めていた大手メディア│プチ鹿島

平成お笑いテレビ史を探ってみた。

旧統一教会問題は政治家だけでなくメディア論でもあると思います。
先日こんなコラムを読みました。毎日新聞の専門編集委員がジャーナリストの鈴木エイト氏について書いていたのです。

《事実を突きつければ事態は動く。この3カ月で政権党と教団の輪郭が少しずつ見えてきたのは、鈴木さんらによる地道な事実の積み重ねが大きい。》(10月19日)

コラムの締めは、

《ならばここは政府ならではの組織力を見せてもらわねばならない。フリーで報酬の当てもなく取り組んできた鈴木さんたち先人の実績がすでにある。》(同)

その通りだと思うのですがどこか他人事すぎないか?と感じました。政府に「組織力を見せてもらわねばならない」と言ってますがそれは「新聞」だってそうです。新聞社には政治部もあれば社会部もある。そして国際部もある。旧統一教会問題では組織力をフル回転してこそ掴めるネタもあるはずなのに……。偉い方が書いているコラムなのでしょうが違和感ありました。

先月トークライブで鈴木エイト氏にお会いしたらご自分のことを「野良ジャーナリスト」と呼んでいた。自分はメインではないという謙遜を感じましたが、現実は野良のほうがあらゆる面でたくましい。ここ数カ月、大手紙が野良に頼りすぎという逆転現象を感じています。もっと野良以外も頑張って欲しいとエイト氏と話しながら思ったのです。

すると今週、毎日新聞がスクープを放ちました。

「論破」がカッコイイとされる風潮にそろそろ終結を 「真実とは何か」を追求すべき│プチ鹿島 | TABLO 

『文鮮明氏「安倍派中心に」 89年発言録で判明 旧統一教会が政界工作』(11月7日)

これ、何が凄いって、膨大すぎる資料から見つけたことです。文鮮明氏の発言録は、

《各巻は約300~400ページに及ぶ。文氏が死去した12年まで615巻が発行されたが、既に絶版となっており入手は困難。日本語版はない。》(同記事)

なんと全615巻!

毎日新聞は全巻のPDFを公開しているウェブサイトの存在を把握して調べたという。

おそらくですがチームを組んで何人かでずーっと調べ続けていたのではないでしょうか。全615巻をこの数カ月で調べるのは、フリーの方だったら他の仕事もあるなかでかなり難しいと思います。組織力があるからこそできたのかもしれません。これですこれ、こういう新聞社の「仕事」が読者としてはたまらないのです。

野良に負けない成果をこれからも楽しみにしてます。「大手紙の逆襲」を見せてください。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)

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