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とうとう10周年『日本統一』ヒットの秘密 元大手企業部長山田直樹が刑事役で本宮泰風と対峙

TABLO / 2022年12月27日 9時50分

とうとう10周年『日本統一』ヒットの秘密 元大手企業部長山田直樹が刑事役で本宮泰風と対峙

「日本統一」鈴木祐介プロデューサー。新刊も上梓(撮影@野島茂朗)

キリンビールの営業部長から50代半ばに俳優に転じた活躍が日経新聞にも報じられた山田直樹さんのスクリーンデビューは、「劇場版 山崎一門〜日本統一〜」でした。

「『刑事役の山田直樹さんです。』と紹介され、拍手で迎えられました。主演でプロデューサーの本宮泰風さんが笑顔で迎えて下さいました。スタッフの皆さん、共演者の皆さん 優しくて最高の現場でした。これまで多くのドラマやCMなどに参加してきましたが、テレビ画面に映る自分には焦点はあっていませんでした。亡霊のように映るか、小さいか。『日本統一 山崎一門 劇場版』は、自分に焦点が合って、しかも、大物俳優の本宮泰風さんに堂々と対峙している姿が映った時は痺れました。しかも大スクリーンです!立ち上がって回りの人に『あれ!俺です!』って言いたくなりました。これからも焦点が合う役をもらえるように精進します。今は演技レッスンを受けつつ、その機会をうかがっています。」と話す山田さんは、東京・赤坂レッドシアター で2023年1月18日から上演されるWITH YOU 第11回公演「SECURITY BOYZ!!!!!~奪還せよ!俺らの職場(パラダイス)!!」にも出演します。


出演者には小劇場の舞台から抜擢された演技派俳優も散見される「日本統一」シリーズは2023年で10周年。すでに「男はつらいよ」の全50作を超えて、54作です。「ミナミの帝王」の60作に迫る勢いです。その成功の秘訣を新著「『日本統一』はなぜ成功したか? エグゼクティブ・プロデューサー鈴木祐介が初めて明かす、モンスターコンテンツの育て方」(ブックマン)に述べた株式会社ライツキューブ常務取締役でエグゼクティブ・プロデューサーの鈴木氏は、
「皆さんに助けて頂いて作品を作っています。私は、製作と販売の間を調整したり、頑張っているスタッフ、役者の才能を発揮しやすい環境を整えて、長所を伸ばすように努めています。大手事務所の役者を起用する代わりに、同じ事務所の売り出し中の役者を出演させるといった『バーター』はしません。『日本統一』の役に合った俳優をキャスティングするようにしています」と当サイトに話しています。

「計算のできる変態です。」と本宮さんに評されている鈴木氏は韓国・台湾の映画を中心とした映画バイヤーとしてもご活躍の視点から、『ヤクザ映画』を変えました。
「映画を買い付けたりしていますので、海外の映画祭、マーケットを意識してきました。映画は、娯楽ですから、暴力、濡れ場等なくても表現できるはずだと感じました」(鈴木氏)
お約束だった暴力や濡れ場シーンが除かれた作品は、女性層にも人気のようです。
「推しの団扇を持つアイドルファンのような女性のお客さんが増えました。もともとは他人の男同士が同じ組織に入って、命をかけて守るというドラマは究極のBLかもしれません」(鈴木氏)
多くのレンタルビデオ店が閉店するビデオ映画斜陽の時代に、新しい形に変化した「日本統一」の今後が楽しみです。(文@野島茂朗)

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