ついに人間と心を通わせてしまったオオトカゲ動画が１３，０００件シェア！ 女性の手から串焼きをペロリ

　人の身の丈ほどもあるオオトカゲが椅子に腰かけている女性に前足をかけて立ち上がっています。長い舌を不気味にヒュルヒュルと出し入れしたかと思うと次の瞬間パクッと！...食べたのは女性が差し出したツミレの串焼きでした。

　こんな動画をタイの大学生が偶然撮影しSNSに投稿したところ、1万3千件もシェアされて話題となっています。

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　動画が撮影されたのはタイで1、2を競う名門、国立タマサート大学のバンコク郊外にあるキャンパス。動画に映っている女性はキャンパス内にある売店の店員でした。

　このオオトカゲはタイの水辺でよく見かけるミズオオトカゲという種類。大きいものだと体長2.5メートルほどにもなる迫力とは裏腹にとても用心深い習性で、人が近寄るとすぐに水中や草むらに逃げ込んでしまいます。したがって人にここまで近付くのは極めて珍しいことのです。

　女性店員の話によると、このミズオオトカゲの名前はナイス。売店横にある池に棲んでいて、毎日のように姿を見せるのだそうです。

　残飯を置いたところ食べに来るようになり、ナイスと名前を呼ぶと近寄って来るまで人に懐きました。その姿はまるでペットのようです。

　話題の動画が撮影された日は食事をしようと腰かけてツミレの串焼きを手に持ったところ、ナイスがやって来たのだとか。ミズオオトカゲは周囲に他にも何匹もいますが、ナイスは頭と尻尾に特徴があるので見て分かるのだそうです。

　ミズオオトカゲのタイ語名は「ヒア」。昔から家畜の鶏などを食べてしまうのでタイでは嫌われ者扱いをされています。「またヒアに鶏を食べられた。ヒアのヤロー！」との怒りのフレーズがいつしか短くなり、「ヒア」自体が「クソ！」「クソヤロー！」を意味する非常に汚い言葉として使われています。（間違っても現地で使わないでくださいね。殴られます。）

　そんな嫌われ者のミズオオトカゲでもここまで人懐こいと可愛く見えるもののようで、テレビニュースでも報じられました。

　ミズオオトカゲはバンコク中心部の夜の歓楽街パッポン・ストリートやタニヤからほど近いルンピニー公園内の池にも多数棲息しています。ときおり当局によって駆除されるのですが、すぐに増えるようです。人は基本的に襲わないため、気軽にこのワニのようなオオトカゲを見ることのできるスポットとして密かな人気となっています。（文◎赤熊賢）