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名探偵コナンの美術監督が元ギャルさつまいも料理研究家とコラボ&デジタルアート

TABLO / 2023年4月14日 8時15分

名探偵コナンの美術監督が元ギャルさつまいも料理研究家とコラボ&デジタルアート

Arashi M氏と鈴木絢子氏

「横浜マリンタワー」(横浜市中区山下町)二階のアートギャラリーで、トークイベント「世界が恋する昭和レトロ×現代アート」が4月13日に開催されました。

出演は、横浜出身のアーティスト Arashi M氏。聞き手に横浜で学生時代を過ごした美容家鈴木絢子氏。
2022年のリニューアルオープンにより、世界の現代アートの発信基地として生まれ変わった「横浜マリンタワー」では4月25日まで、Arashi M (アラシ・エム)氏による個展「昭和アラシ荘 2023」が開催中。Arashi M氏は、昭和58年、神奈川県横浜市生まれ。「名探偵コナン」、「アニメレイトン」、「モンストアニメ」などの世界的人気アニメの美術監督として国内外で活躍しながら、現代アーティストとして昭和レトロをテーマにした作品を制作する、デジタルとアナログの二刀流アーティストです。

美術監督は、キャラクター世界観を構築して共有する指揮官のようなお仕事。アニメで見覚えのある光景の作成秘話も披露されました。星空をAiで描いたり、最近は多岐にわたっています。Arashi M氏が描いたデジタルアートの寿司と写真の寿司を並べて、写真を選択するクイズも出題されましたが、見分けがつきませんでした。

デジタルアートを2メートルくらいの大きさに拡大して細かいアプローチを加えた後に縮小して、写真と見分けがつかないくらいリアリティある作品を作ることができるのです。

「細かいアプローチをするのでアナログよりデジタルアートは大変です。」と明かしました。


現代アーティストとしての創作活動では、『昭和レトロ』をテーマに、平面の絵画作品から、廃材を利用したハンドメイドの立体作品まで、オリジナリティ溢れる作品を制作。鳥居等の廃材入手のためにトラックを地方に
走らせるエピソードも披露しました。

今回の個展では昭和の少女や風景をモチーフに、スマートフォンやSNSが存在しなかった、人と人のつながりが密で温もりに満ちた「昭和の色彩」に迫ることが、制作の主題です。

フィルムカメラで撮影したような、ぼやけた色や透過光の表現による暖かさも作られていました。水彩、色鉛筆を使用したような重厚感も。今回の個展では、Arashi M氏が幼少期に住んでいた横浜でのお気に入りの場所をモチーフにした作品も展示されています。作者の分身として描かれた少女を観た観客にはArashi M (アラシ・エム)氏を女性だと思っていた方も少なくなかったようです。

服飾の仕事に従事していた祖母の作品を幼少期から見ていたArashi M (アラシ・エム)氏の繊細なセンスは、昭和レトロブームの中で今回の作品群にも光っています。鈴木絢子氏は、『マツコの知らない世界』に芋けんぴブームを牽引する元ギャルさつまいも料理研究家として出演したこともありますが、アートのコレクターとしての側面もお持ちのようです。(文・写真@星野純連)

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