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小学館『NEWSポストセブン』滝沢秀明疑惑記事の背景にある週刊誌の涙

TABLO / 2023年9月26日 6時40分

小学館『NEWSポストセブン』滝沢秀明疑惑記事の背景にある週刊誌の涙

5日会見の前に開いたジャニーズ性加害問題当時者の会。

小学館『NEWSポストセブン』VS滝沢秀明氏、小学館『NEWSポストセブン』VS ジャニーズ性加害問題当事者の会代表の平本淳也氏 と魔のトライアングルが注目されています。
小学館『NEWSポストセブン』掲載の記事 《「滝沢秀明がキスを強要」ジャニーズ性加害問題当事者の会代表の「新たな告発」》 を巡って、滝沢秀明氏、ジャニーズ性加害問題当事者の会代表の平本淳也氏の両者が、小学館に対して抗議文を出すという異常事態が発生しています。ジャニーズタレント時代の滝沢氏がキスを強要した疑惑に関する記事です。
現在は株式会社TOBE代表取締役の滝沢秀明氏は、Xに以下のように投稿しました。
【この様な内容は残したく無いので時間がたったら消します! これは会社と自分の名誉を守る為に書きます。この度「女性セブン」「NEWSポストセブン」により許されない記事が出ました。今までは報道に関して、表現の自由や報道の自由を尊重し、反論する事は無かったです。しかし今回の記事はあまりにも時間軸のねじれや真実では無い内容があった為、断固として否定させて頂きます。この様な記事でも信じてしまう人、誤解を招く人もいます。子供達が見ているネット社会の時代に、教育にも良く無いですし、やって良い事の度が過ぎていると思います。事実と異なる内容を報道する事はやってはいけない事ですし、大人として恥ずかしいと思います。今後、事実と異なる内容の掲載はやめて頂きたいです。これがアーティストに関する事柄であれば徹底的に反論、対応いたしますが、僕個人の事なのでSNSで思いを綴らせて頂くまでとします。不快に感じた皆さん、申し訳ございません。こうした事実と異なる内容の掲載は暴力と同じだと思います。】
一方で、ジャニーズ性加害問題当事者の会の サイトには下記の平本代表の緊急声明文が出されました。長文ですが、正確を期すために全文記します(改行編集部)。
〔【誤解】週刊誌に掲載された滝沢秀明氏に対する疑惑報道について 弊会の平本淳也(私)が受けた取材(インタビュー)が本人の意図とは全く異なる印象で掲載された週刊誌による報道について、本意ではないことにおいて強く反論させて頂きます。 同時に滝沢秀明氏におかれては大変なご迷惑とご心配をおかけしたこと、そしてファンの皆様にも不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。
反論としては、まず「告発」という意図は全くございません。もちろん告発という言葉は一切使用していません。責めようという気持ちも毛頭ございません。当人が全く意図していない印象で掲載されたものでございます。これについて担当記者にも連絡致しております。 あたかも平本淳也が滝沢氏の疑惑をもって告発するという印象ともとれる内容に驚いてるのは当人です。
改めて記事を確認し、23日(土曜)午前11時頃、担当された記者に対して「意図していない」こと、「告発」という言葉は使っていない、「責めるつもりも追及する気もない」ことを「再確認」して編集または削除を依頼致しました。 担当された記者からは、誤解を招く題名と内容に対してお詫びの言葉を頂きました。即時に編集または削除等の対応を求めて電話を切りましたが、未だに(23日18時現在)訂正はされておりません。
この件について、滝沢秀明氏がX(Twitter)にて反論されているのを知り、再度記者に連絡させて頂き改めて削除をお願い致しました。平本淳也と弁護士からも連絡しております。 記者に悪意があったとは思っておりませんが、信用してお話させて頂いた主な部分は「過去に、そういった話を聞いたことがある」、「ブログなどで、そのような内容で送られてきたことがある」ことについては回答は致しましたが、それをもって中傷しておりませんし、ましてやただ聞いた話で告発するなどありえません。
テレビやネットでもそういった話はよく目にしてましたので一視聴者としての意見では述べさせて頂いてますが、それを加害なる問題として掲げたこともなく、また微塵にも思っておりません。もちろん弊会の活動の主旨としている問題についても、その責任を追及していませんし、これまで口にしたことはございません。古巣に対してどのように感じていらっしゃるか聞いてみたいとは申しましたが、それに留めています。 インタビューでは逆にリスペクトしていることも多く語らせて頂きました。
今となっては良いのか悪いのか判断に困りますが、ジャニーズが作ったエンターテイメントの「良い部分」(誤解なきよう)として、これを成して繋げて行けるのは滝沢秀明氏か堂本光一氏しかいないだろうという話もさせて頂きました。彼らのパフォーマンスは多くの方を魅了して感動を与えてきた事実がございます。 舞台上の彼らも然り、舞台裏でも彼らの事を悪く言う者など私は知りません。真のエンターテイナーであると以前より発言してきております。滝沢秀明氏におかれましてはToBeeのご活躍でも知り得る限りジャニーズからの移籍者が多い事でも慕われる存在なのだと理解しております。
そういった思いがあるがゆえ、記事が誤解であったとしても酷く傷つけられるものだと感じております。全く意図していないこと、告発など全く思いもしいないこと、これについて誤解を招くような取材の結果を生んでしまったことを深くお詫び申し上げます。 またお話させて頂いた記者は理解を示してくれているようにも感じており、削除等の対応を信じて 、引き続き要求して参ります。要請は当人と弁護士からも合わせて行っております。 この度は、滝沢秀明氏ご本人と関係者様に大変なご迷惑とご心配をおかけしたこと、そしてファンの皆様にも非常なる不快な思いをさせてしまったことを改めて深くお詫び申し上げます。 平本淳也 〕
なぜ、このような事態になったのか 小学館「週刊ポスト」の記者OBにうかがいました。
「記事でネタにされる取材対象者からの 抗議はよくあることですが、取材協力者 からも抗議で『魔のトライアングル』状態になっています。世間の人は、記事捏造と 週刊誌報道を目の敵にしますが、これは、 週刊誌の記事作成、編集手法の慣習が招いた悲劇だと思います。」 と述べました。
『NEWSポストセブン』の本件記事には以下の二つの材料があったようです。
一、タッキーの『キスの儀式』」について、かつてテレビで放映されたこと。
二、平本氏のblogに滝沢氏からキス強要された と主張する人からメッセージがあったこと。
Kis-My-Ft2の元メンバーでジャニーズ事務所から、滝沢氏が営む「TOBE」に移籍した北山宏光が、ジャニーズJr.のリーダー的存在だった頃のタッキーの『キスの儀式』をテレビ番組で告白していました。ジャニーズJr.内で揉め事が起きると、滝沢氏は食事の場などで当事者を本音で語り合わせたうえで、仲直りのキスを勧めたとのことです。
北山は「後輩のどんな溝も埋める滝沢キス」と称賛していましたが、 男同士のキスが嫌な人からしたら、悪質な性加害でしかありません。 二は、過去の平本氏のブログのスクショ(ブログは現在は閉鎖) 週刊誌のプランは、材料に基づいて センセーショナルなタイトルを編集部内のお偉方が作るところから、掲載に向けた取材が 始まるそうです。
「デスク以上の偉い方が作った『机上の空論」的なタイトルに当て嵌める証言や情報を集めるのが、取材記者の使命です。 実際この記事は過去の滝沢氏に関する テレビでの発言、平本氏の過去の投稿等を組み合わせてパズルのピースを加えたような作品 になっています。 取材記者が編集部に出した取材原稿を アンカーマンが『机上の空論』的なタイトルに 沿う形で原稿まとめる中で、平本氏が 意図しなかったニュアンスに変えられて しまったのでしょう。 取材記者が、取材対象者と信頼関係を構築して取材原稿を書いたとしても、アンカーマンや デスクの段階で、ニュアンスを変えられる ことは昔からよくありました。 上司のタイトルの意向に沿った原稿を書かなかったり、アンカーマンがまとめた原稿に対して、 『それはニュアンスが違うのでは?』などと 取材対象者に寄り添った主張を上司にしたら どうなると思いますか?
『命令に従わないならいいよ。取材記者なんて 星の数だから。』と切り捨てられます。 週刊誌記者は、社員ではなく業務委託を受けた フリーランスなので、雇用契約ではありませんから、いつでも契約解除できます。 使用者に媚びるか、取材対象者との 信義を守るか。究極の二択。 翌週から仕事を失うリスクが週刊誌記者には あるのです」 と週刊ポスト記者OBは語りました。
さらに、掲載された記事がトラブルになっても、小学館が中々記事を削除できない理由として インターネットのニュースポータルサイトのガリバー、Yahooニュースの問題もあるそうです。 大手出版社のデジタル担当者はこう話しています。 「新聞や雑誌が売れないので、Yahoo!!からの 広告収入はメディアの存続の要になっています。記事削除したり、修正したりしたら Yahooニュースを管理するAIに信用できない メディアの烙印を押され、広告単価が下がる等の弊害があるのです。 事情を知らない方は、削除や修正と簡単に おっしゃいますが、削除や修正により 出版社は多大な損害を被るのです」 週刊誌の編集部の闇もよくわかりました。
奇しくも小学館というのが今後の新しい ドラマの展開を感じさせます。本橋信宏著「全裸監督」(太田出版・新潮社) 「僕とジャニーズ」(イースト・プレス)に 詳述されていますが、田原俊彦が、ジャニーズ事務所の人気タレントだった頃に、村西とおる監督のAVに出演した女優が『私はトシちゃんと寝たことがある』と発言したことを報じた「週刊ポスト」等の報道に激怒したジャニーズ事務所から、ジャニー喜多川氏の姉で副社長だったメリー喜多川氏、現社長の藤島ジュリー景子氏などの幹部、さらに田原本人まで現れて、当事者同士の話し合いが持たれたのが奇しくも小学館でした。
しかし、ジャニーズ側は事実を否定して決裂。 そこから、村西とおる監督が「ジャニーズ事務所情報探偵局」という看板を出して、 ジャニーズの裏情報を集め、元フォーリーブスの北公次の暴露本「光GENJIへ」で ジャニーズ性加害告発が始まったのです。(文@神田川涼香)

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