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ロックシンガー森下玲可がデビューから30周年 アニバーサリーライブを披露

TABLO / 2024年2月14日 14時25分

ロックシンガー森下玲可がデビューから30周年 アニバーサリーライブを披露

tデビュー30周年を迎えた森下玲可。

ロックシンガー・森下玲可 が、2月12日に東京・六本木クラップスで、森下玲可 30th anniversary birthday Live 2024 ~デビュー30周年 幕開け~を開催した。

1993年に西田智美(本名)でデビューしたが、パブリック・イメージに移籍し、1994年 12 月1日に「傷つけてPrecious Love 」(BMG ビクター)で、再デビュー。当時、出稿量が日本一と言われたジュエリーブランド三貴のTVCM「カメリアダイヤ モンド」の CM ソングになった。

満席のライブ会場には、森下が大使を務める、森下の出身地、福岡県大牟田市からの応援団の姿も散見された。ヒョウ柄の衣装でステージに登場した森下は、「スナックのママ」と人懐っこい笑顔に大牟田弁でギャグを発しながらも、衰えないパワフルでクリアなハイトーンと、華やかなステージアクションで、1994年から1996年に発表した楽曲を披露し、観客を魅了した。

サードアルバム「Wonder Egg 」から「Escalation 」、田村直美作詞 月光惠亮がペンネーム井上龍仁で作曲の「LEAVE ME ALONE」(ZERO)。

そして、「出遅れて黄昏て」(ZERO)。自家用車内で流していた時に「ママこの曲歌った時、何歳?」と子息に訊かれたというエピソードを吐露し、20代の森下にこの歌を歌わせた月光プロデューサーの戦略に言及した。

続けて、
「もうあなたに迷わない」(a girl as a boy)
MIDNIGHT LOVER(ZERO)。
酒豪としても知られる森下は、「朝まで飲もうよ」(a girl as a boy)
を歌い、一部を終了し、乾杯し、休憩に入った。

休憩の間、関係者の祝福メッセージが流れた。デビューの3、4年前に森下に会ったという
音楽プロデューサー・シンガーソングライターの佐藤宣彦は、「初めて会って、歌を聴いた時、さすがマーシー(日本を代表するハードロックバンド、アースシェイカーのボーカルの西田昌史)のイトコだと思いました。今まで楽曲提供はさせて頂きましたが、プロデュース等のコラボの機会はなかったので、今年の5月に京都、東京で共演したいと思います」と話した。

森下が、「Reika’s room~ディナ一の後で〜」(毎週土曜日 22:00~23:00放送)
を持つFM局「コマラジ」の社長で、元祖ビジュアル系バンドAURAのベーシスト「ぷりんすマーブル」、5月31日に「WA―ROCK Festival Vol.2」(東京・下北沢シャングリラ)で共演する歌姫ZOOCO、高樹リオ他、業界関係者から、多くの祝福メッセージが届いた。

また、芸術活動の補助金を東京都に提案した都議会議員入江のぶこ氏。行きつけのラーメン店であり、PTA会長繋がりで交友を持ったラーメン二郎 目黒店の店主、大牟田市出身大衆演劇界を代表する俳優の松井誠氏等、森下の交友関係の広さを感じさせる方々のメッセージもあった。

メッセージの最後は、森下玲可の名付け親で、プロデューサー、所属事務所の社長だった月光惠亮氏。氷室京介、BOØWYの命名者としても知られる月光氏は、近年難聴によりデジタルアーティストに転向。「僕は画家で世界を目指していますから、玲可さんも世界を目指しましょう。」とエールを送った。
後半は、リクエストも反映させたカバー楽曲を展開。
「真夜中のドア〜stay with me」(松原みき)
「フライディ・チャイナタウン」(泰葉)

「たそがれマイ・ラブ」
(大橋純子)

「唇よ、熱く君を語れ」
(渡辺真知子)

歌唱力、声質に合った選曲に観客は沸いた。そして、オリジナル楽曲
「メロディ」(ZERO)、
「運命にKiss」(a girl as a boy)
2021年リリースの「Jikuu~時空~」から
矢沢永吉的に元気が出るナンバー
「Bark at the moon 月に吠える」
を披露し、コールアンドレスポンス、大盛況の中、二部を終えた。


アンコールは、土方隆行作曲の
「時空」(Jikuu~時空~)
ラストナンバーは、森下玲可作詞 石川寛門作曲
「傷つけてPrecious Love」(ZERO)。
森下の卓越した歌唱力と楽しいMCを支えるのは、個性豊かな実力派メンバーだ。「お喋りピアノ」と森下から命名されたピアニスト・キーボーディストの広田圭美は、多重レコーディングの1990年代の音源を再現するための併用の苦労を吐露しながらも「シマウマにヒョウ柄で、一人動物園。ウサギの帽子をかぶっていたら」と森下の服装を秀逸に弄った。広田と同じ誕生日でユニット227でも活動するパーカッションの山下由紀子と共に厚いサウンド作りに寄与する才媛。

ギターの土方隆行は、「かたやん」 の愛称でカリスマプロデューサーからも引き手数多の
人気実力派。 シティ・ポップ 全盛期には、1日に多いときで6件のレコーディング現場をこなしたこともあった。奇しくも森下玲可デビューの頃に生まれたイケメン次男の理久音との親子ツインギターは圧巻だ。
ドラマー の西川 貴博は、浅香唯の夫。ロックバンド・THE KIDSでメジャーデビュー。包容力ある笑顔と強運の上がり眉が印象的なダンディが、刻む安定ビート。
その盟友のベーシスト吉岡誠司は、大西結花のサポートでも活躍。歌唱力抜群でバックコースも森下から高く評価されていた。
終演後に元プロデューサーの月光氏に
「どう、上手く歌えるようになりましたか?」と森下は訊ね、「良かったです」と月光氏は満面の笑顔で答えていた。向上心を持って素敵に歳を重ねている。
夏と冬の2回の定例開催になっていた森下玲可公演に、歌姫ZOOCO、高樹リオ等との
「WA―ROCK Fes2」(5月31日・東京・下北沢シャングリラ)、リンドバーグ、ZIGGY、カブキロックス、黒夢のサウンドプロデューサーも務めたシンガーソングライターの佐藤宣彦
とのコラボ等展開も期待される。(文・写真@霜月潤一郎)

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