治外法権の町で取材協力者が忽然と姿を消した...西成マザーテレサ不審死事件【続報1】
TABLO / 2013年10月11日 20時0分
治外法権な町、大阪西成。この地ではいつも予想外の出来事ばかりが起こる。2009年に起こった、「西成のマザーテレサ」と呼ばれた女医・矢島祥子さん(当時34)が不審死した事件はいまだ多くの闇に包まれている。
一度は短期連載を終了した形を取らせていただいたが、どうにも見過ごすことのできないトラブルが発生したので、現在進行形で、この町の持つ特殊な闇を報告できればと思う。
以前、被害者・矢島さんの部屋を掃除した「西成住民」のインタビュー記事を覚えている読者はいるだろうか。
つい先日、彼へのインタビュー取材を段取ってくれた仲介者から電話が入った。
「あいつ消えたで......」
西成では人がいなくなるのは珍しいことではない。それほど人の入れ替わりが多い地域なのだが、仲介者の声は緊迫していた。筆者はすぐにいやな予感がした。
「ドヤの住民によると、2~3人の男がいきなり訪ねてきて、どこかへ連れ出されたと。それきり連絡も取れない状態なんや」
仲介者はインタビュー後に彼の身を案じ、数日に1度は定期的に連絡を取っていた。その連絡が取れなくなり、もう10日にはなる。
どこかの住み込みの飯場に入るのであれば、管理人に声は掛けていくはずだろう。だが、彼は何も言わず、身の回りの物も全て残し、いきなり男に連れられていなくなったのだ。仲介者は責任を感じ、所轄である西成警察署へ相談に行ったという。
しかし、西成署の対応は、「そのうち帰って来るだろう。別に捜査するほどのことでもない」と受け付けで終わったというのだ。
本記事が原因なのか、その因果関係はわからない。しかし、何が起こっても不思議ではないのがこの西成という町だ。世界のどこでも、貧困の町は危険だ。写真を撮ろうとしただけで発砲された経験もある。
しかし、ここ日本は法治国家の国だ。日刊ナックルズが、西成のマザーテレサ事件に触れて数ヶ月。西成のマザーテレサこと矢島祥子さんが亡くなって11月で4年になる。その間に重要人物が焼死したり、表沙汰になってない事件、関係者等への脅迫等、様々なことが起こっている。
西成ではこの日刊ナックルズの記事が噂になっているという。正直、この記事を書くことはためらった。それによっていなくなった人間に何か危険が及んでは困るからだ。
今回の原稿は仲介者の強い要望もあって書いている。
「(彼がいなくなったことを)闇に葬られたらたまらん」
その一言が筆者の胸を強くうった。
取材に協力してくれた、矢島さんの部屋を掃除した彼はいま、どこにいるのか。もし、これを見ていたら至急関係者に連絡を取って欲しい。
Written Photo by 西郷正興
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