「82歳の現役P」マスコミが報じないジャニー喜多川の真髄を...元ジャニーズ平本淳也が解説
TABLO / 2013年10月7日 17時0分
このところ『半沢直樹』と『あまちゃん』にメディアの話題を奪われた中で、「オリンピック×ジャニーズ」の構図を打ち出して注目されたのはジャニーさんだ。所属タレントで話題になったのは毎年の恒例「ベストジーニスト賞受賞」と木村拓哉の今クールドラマ「安堂ロイド」くらいに留まっている。
「ジャニー喜多川」氏、または社長......という表記が最近よく見かけるようになった。いくら有名であっても本来は裏方で、そこまで頻繁に出てくる立場ではない。芸能プロダクションの社長としては明らかに出過ぎだ。しかしジャニーさんは今や「世界一のプロデューサー」だから、何かする度にマスコミも業界も注目してしまう存在になっている。テレビや雑誌には出ないが、大手マスコミ発信のニュース記事にはよく登場している。
そんなジャニーさんの本質は、リアリストである。芸術家としては写実主義者で、簡単に言うと「テレビ」より「ステージ」のお方だ。テレビというのはひとつの広報的ポジションにおいての使用や利用にあり、エンターテインメントの真髄は観客を前にしたパフォーマンスにあると考えている。
自らが憧れて影響された『ウエストサイドストーリー』を参考にした場面はジャニーズの歴史でも多く引用されて今でも受け継がれている。歌って踊って演じられる芸能音楽の頂点を、ジャニーズは極め続けている。この真実のひとつが「ギネスでの証明」だ。
日本では先駆者となったスタジアムを使ったコンサートから帝劇や宝塚、日生など由緒ある劇場での公演は、単に人気があればできるといったレベルの話ではない。ぽっと出の自称アイドルには到底無理な催しだが、ジャニーさんは個人の能力や才能を見出しては駆使し、何万、何十万という観客に感動を与え続けてきた。
その中でも代表的な作品といえば『PLAYZONE』(プレイゾーン)だろう。少年隊のミュージカルで1986年に初演されている。1000回近い公演と140万人近い観客を動員した人気作品だ。また、滝沢秀明や堂本光一を座長とした演舞も帝劇や日生を埋め尽くして、動員記録を更新中だ。
ジャニーさんは企画、構成、脚本、演出などクリエーターとしての才能を発揮しているが、それはメディアではなく、コンサートや舞台という「リアル」を主体にする現場に限られている。御年82歳(2013年10月23日)で複数の立場をこなすプロデューサーとして、現役からの退きは微塵も考えていない。やめる理由もない。生涯現役は当然の生き方だろう。
先の記事でも書いたが、現在のジャニーズでは過去に繰り返されたグループの解散や個人の引退など卒業や独立とった道もほとんど見られない。トップに立つ指揮官こそ引退など思いもしないのは当然だろう。体力や意識が続くまでというより、生きている限りは意地でも現役を全うする考えで、開催する公演は最初から「エンドレス」として企画される構成も世界には類を見ない。
渡辺プロダクションから独立して半世紀余り、これほど成功した芸能音楽プロダクションはない。それもこれもジャニーさん、メリーさんあってのことで、彼らが退けばその帝国の将来は実に不安とされる。生きている限りの実績をどれだけ作って残せるか、それが未来のジャニーズに残せる遺産でもある。
「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」
「最も多くのNO.1シングルをプロデュースした人物」
「最も多くのチャート1位アーティストを生み出したプロデューサー」
これらに続いて「最も多くの観客を動員したプロデューサー」や「世界一の高齢現役プロデューサー」などといった新たな栄誉が打ち立てられてもおかしくない。所属タレントと同様に、いやそれ以上に注目されているジャニーさん。いずれは「最も多くのギネス記録を持っているプロデューサー」にもなるだろう。実はすでになっているのだが。
http://n-knuckles.com/media/img/hiramoto.jpg「帰ってきたカルチャースタァ☆平本淳也」
Profile●ジャニーズ出身の実業家、作家、投資家。10歳で芸能界入り、30歳過ぎまでアイドルを続け、現在もテ レビや雑誌で活躍を続けるなか、月間100万アクセスを獲るカリスマブロガーとしても知られる。22歳のときに物書きデビューして以来、34冊の書籍を発 表。http://ameblo.jp/junya-hiramoto/
Written by 平本淳也
Photo by Wiros
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