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豪州で暴走族専用刑務所が誕生...元暴力団組長が綴る塀の向こう側

TABLO / 2013年10月17日 12時0分

豪州で暴走族専用刑務所が誕生...元暴力団組長が綴る塀の向こう側

 豪州クイーンズランド州議会は16日、暴走族への罰則を大幅に厳格化する対策法を可決した。同法に基づき、有罪になった暴走族メンバーを収容する専用刑務所が設置されることになった。

 同国で暴走族は「バイカー・ギャング」と呼ばれ、麻薬密売や暴力行為を働く事件が頻発するなど当局は対策に追われている。豪州での「バイカー・ギャング」は日本でいうヤクザと同じ扱いだ。今回の新法では暴走族メンバーが重大犯罪で有罪になった場合、通常の判決内容に禁錮15~25年を上乗せすると明記している。また、刑務所内で新たに暴走族メンバーに勧誘されるケースが多いため、暴走族専用の刑務所に隔離することが決定した。同刑務所は一般刑務所と異なり、ジムやテレビといった娯楽施設はなく、一般受刑者に比べても厳しい環境となっている。

 一方、日本ではどうか。今日も刑務所の中では名もなきヤクザが、娑婆を夢見て過ごしている。元暴力団組長からの手紙を通して、塀の中を覗いてみよう。

前略

 ご無沙汰しております。

 さて、中での生活で一番困ることは、まず自由が無いこと。腹イッパイご飯が食べれないこと。大声出せないこと、嫌いなやつらと何年も同じ部屋、同じ工場で生活することです。

 人は自由が無くてもそれなりに楽しいことを探し日々暮らしてます。とはいえ夜、眠れない時は娑婆のことを色々考えると寂しくなりますね。

 例えば懲罰に行った時などそうです。朝から夜まで座るのですが何週間も座っていれば慣れます。私は三日座れば慣れましたが、それからが大変です。というのは、身体的には平気だけど、頭の中では娑婆のことばかり考えていましたから。娑婆に出たらこうして、あーしてと、何ヶ月も同じことばかり考えていました。毎日同じ答えしか出てきません。

 結局は色々と考えても同じだし、どうしようもないのです。一ヶ月も座れば、一人言が多くなります。私は、二ヶ月か三ヶ月位、座りましたが、何ヶ月も喋らないので、工場に行った時は思ったように声が出なかったですね。少し話すと喉がガラガラになりました。

 そう言えば食事もみんなで色々と工夫してました。パンにママレードとチーズを挟んだらチーズケーキの味がするとか。そう言われると、何となくそんな気もしてました。

 塀の中ではナマモノが出ないので、ご飯にタマゴ豆腐を入れタマゴ欠けご飯とか。中ではタバコを吸えないので何を食べても美味しく感じました。今、同じ物食べても不味くて食えないでしょうが。

 それと、やはり面会に来られると娑婆のことが余計気になりました。面会に来てもらえることはありがたいし、他の人に対しても良い顔ができるのですが、そこでヤクザと堅気の差がでます。堅気の人でもマメに来る人は居ますが、やはり頻繁に面会に来るのはヤクザの関係者です。

 また、手紙に関しても娑婆が常に気になります。毎月の発信数が決まってるので手紙には聞きたいことなどギッチリと便箋七枚書くのですが、返事が戻ってきても便箋が一枚足らずで、そこに聞きたい答えもなく、ただ頑張って下さいとか、身体に気を付けてとか書いてあるだけだと、イライラするんです。中には彼女、嫁から手紙が来なくなる人も多く、その時は可哀想とか思いますが、懲役食らってる身ではしょうがないです。

 冷静に考えたら待たれるより、待つ身の方が大変でしょう。中には何十年も待つ素晴らしい女性もいますがそれはごくごく一部です。女性はそういった生き物で、男とは違います。相手のことも理解してあげましょう。

 それでは日々、気温差があり体調を崩さないよう皆様ご自愛下さい。長文失礼しました。

早々

Written by 日刊ナックルズ編集部

Photo by artur84

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