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薬事法違反、未承認カラーコンタクトで書類送検...数年前から裏社会のシノギとして活況か?

TABLO / 2013年11月18日 12時0分

薬事法違反、未承認カラーコンタクトで書類送検...数年前から裏社会のシノギとして活況か?

 若者に大人気のカラーコンタクト。しかし、不適切な使用でトラブルとなるケースが多く、日本コンタクトレンズ学会は購入時に眼科医の診察を受け、使用方法を守るよう呼び掛けている。しかし、ほとんどの購入者が診察を受けすに購入しているのが実情だ。

 そのような中で先日、カラコン業者がついて摘発された。薬事法違反、未承認の韓国製カラーコンタクトレンズをホームページで宣伝したとして、大阪府警は11日、大阪市中央区南船場2の輸入代行会社「エクセルシオール」と、同社社長の男(36)ら社員計3人を、薬事法(未承認医薬品などの広告禁止)違反の疑いで書類送検した。

 現在、カラコン販売は不良、半グレ、裏社会の重要なシノギとなりつつある。彼らはなぜ「カラコン」に目をつけたのか。関西系のある不良グループに話を聞くことができた。

――カラーコンタクト販売を始めた理由は?

「関東の不良グループから話しが来たんですわ。凄く儲かるって」

――資金は?

「たいして必要ない。仕入れなんて数十円ですよ。今までは関東からカラコンを仕入れてたけど、今は自分で仕入れています」

――どこから仕入れるのか?

「韓国か中国ですね。仕入値が圧倒的に安いですから」

――品質は大丈夫なのか?

「そんなの仕入先が仕入先ですよ。期待されても困る。だけど売るにはそんなこと関係無いです」

――カラコンが原因で失明などしたら賠償問題になりそうだが。

「今までは無いですね。今後も無いでしょう」

――どんな販売方法を?

「全部、ネットです。サイト上に広告出したり、読者モデルのブログにステマ打ったり。もちろん、アフィリエイトもしてる」

――初めからその方法を?

「当初は関東から客を回してもらってたんですよ。こっちの地区の客を回してもらう方法で。それで数ヶ月しのいで、その後は自分らでホームページ作ったら客は全国まで広がりました」

――そんなに簡単に商売が広がるものなのか。

「他の業者を潰しまくったんです。でも、完全には無理だと分かったので今は止めました」

――他業者を潰すというのは完全に「不良の考え」ですね。どんな方法を使ったのか。

「いちばん簡単なのはそこからカラコンを買って、所轄の官公庁やプロバイダーにクレームをつける。それでいくつかは潰したのですが、それでも追い付かないくらい、どんどん新しい業者が入ってきて無理だと諦めました」

――そんなことで客がつくのか。格安にするとか、よっぽどの特色がないと難しいように思えるが。

「値段は他と比べて変わりはないです。だけど、処方箋がなくてもOKというのが効いたんだと思いますよ」

 彼らのホームページでは、「カラーコンタクトは使い捨て。指示通り使って下さい。保証はしません」と書いている。だが、この業者が言うには「金がない若者は1日で捨てるなんて、もったいないことはしない。ほとんどが何回も洗って使うんです。だから、目に何かあっても泣き寝入りでしょう」と豪語した。賠償問題など関係ない、と言い張る理由はそこにあった。

――薬事法違反、未承認カラコンの広告は禁止されている。先日もそれに違反した業者が摘発された。

「そんなもん、パクられても罰金刑です。海外の輸入代行業者と称してもいいんですけどね」

 以前から不良はファッションの最先端を走っている。しかし、今では買う側ではなく、売る側に回っている。また、大手のECサイトでも、怪しいカラコンは多く売られている。一般の消費者は怪しいモノには手を出さないことが正しい選択だと思われる。

Written by 西郷正興

Photo by Gonzalo Merat

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