靖国神社で特攻隊の最期を再現「戦記漫談」を続けた144センチの怪芸人・いか八朗

東京ブレイキングニュース / 2013年11月10日 10時0分

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 いか八朗、という芸人をご存知だろうか?

 たこ八郎ではない、「いか八朗」である。近藤覚悟なるものものしい本名に似合わず、144cmの小柄な身長に、いつもニコニコ温和な表情をたたえる、可愛いおじいちゃん芸人だ。

 最近では映画『テルマエロマエ』にも銭湯の老人役として出演。予告編にて阿部寛に向かって「外人さ~ん」と甲高い声を発する老人の姿を、ご記憶の方は多いだろう。

 御年79歳というから、まさに日本芸能界の生き字引だ。だが、wikipediaにも記述は少なく、ネットで公開されている公式プロフィールは以下の画像ファイルのみ(これが公式です)。

http://n-knuckles.com/media/img/ikataroupurofi-ru.jpg

 知る人ぞ知るザ・昭和芸人いか八朗さん。僕が彼の存在を知ったのは、靖国神社の例祭として有名な「みたままつり」だった。

 お化け屋敷や見世物小屋が有名なみたままつりだが、奥にある能楽堂では奉納芸能が連日開催されている。もちろん英霊への奉納なのだから、おおかたの演目は民謡コーラス、雅楽や舞踊などの伝統芸能が多い。その中で一際異彩を放っていたのが、3年前まで毎年出演していた、「いか八朗とゆかいな仲間たち」なるショーだったのだ。

 やけに愛想の悪い人形を使った腹話術、外国人マジシャンによるペットボトル手品、江戸屋猫八ばりにゼロ戦のプロペラ音を再現するものまね、などなど......。

 靖国神社の奥の院ともいえる能楽堂で、思いもよらないものを見てしまった!  度肝を抜かれた僕の前に、ついに真打が現れた。

 本演目のクライマックス、いか八朗さんによる「戦記漫談」である。

 これだけ聞くと、源平合戦や古代中国の戦を語るものと思われるかもしれないが、あにはからんや。時は太平洋戦争、それも特攻隊の突撃する様を口頭で再現するという、ものすごい内容だったのだ。

 これは実は、いかさんの実のお兄さんについての話。お兄さんは戦時中、神風特攻隊に所属しており、太平洋にてアメリカ艦船に突撃し亡くなっていったという。

「昭和20年、3月の16日......」

 軍歌のインストルメンタルをバックに、お兄さんが両親にあてた遺書らしき文章を熱っぽく語りはじめる、いかさん。舞台に上がってきた時はご高齢のためか、正直こころもとない足取りと口調に見えたが、芸が始まったとたんにキリリと緊張感が走る。

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