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ドイツ人逃走事件、脅威の「コミュニケーション能力」を証明する一枚の写真

TABLO / 2013年11月14日 15時30分

ドイツ人逃走事件、脅威の「コミュニケーション能力」を証明する一枚の写真

 同容疑者は先月31日、仙台市内のホテルで、「ラーメンの無料サービス」を事前に告げられていなかったことに腹を立て、従業員2人を殴ってけがをさせたとして傷害容疑で逮捕されていた。

 逃げ出したのは、シューツ・ペトロ・ウラジミロビッチ容疑者で13日午後4時10分ごろ、4階の取調室から走って外へ出て逃走した。警察官2人と女性通訳で取り調べは行われていたが、1人の取調官が書類作成のため席を外した隙に逃げ出した。室内には他に署員ら2人がいたが、無施錠だった。同容疑者は手錠をしておらず、署の近くで走ってきた白い車を止めて乗り込み、西側に逃亡した。

 驚くのはこの後の行動だ。この時点で、逃げ出したウラジミロビッチ容疑者は白いTシャツと白いズボンに裸足だったが、警察を出てすぐの交差点で通りがかった白い軽自動車を止めて乗り込み、署員を振り切って多賀城市内まで送らせるヒッチハイクに成功。「フレンド」「サンキュー」などと言って去ったという。

 さらにその30分後には、近くの洋品店に姿を現し、ウラジミロビッチ容疑者の寒そうな様子をみて、店主は代金も受け取らずに青い長袖シャツを差し渡した。また、その直後には近くの民家に行ってスリッパまでもらって、14日午前3時ごろにはコンビニの駐車場で黒い車に乗ったところが目撃されている。最後の目撃談は午前6時ごろ、七ヶ浜町のトンネル付近で駐車していたトラックのドアを叩いたというが、その時の上着は黒色のブレザー、ズボンで、緑色のマフラー姿だった。

 着の身着のままで逃走したものの、異常ともいえる「コミュニケーション能力」ですでに上下の服装まで入手して「変装」に成功したウラジミロビッチ容疑者。宮城県内では緊迫した状況が続いているが、そんな同容疑者の「コミュ力」を証明する一枚の画像がTwitter上にアップされて話題となっている。

 問題の画像は事件より前の10月22日に投稿されたもので、撮影場所は「仙台駅西口ステンドグラス前」。画像でさわやかな笑顔を見せている外国人男性とウラジミロビッチ容疑者の関連は不明だが、手配写真そっくりな人相や「ドイツ人」と名乗っていたことから同一人物の可能性が高い。投稿者によると当時、この男性が仙台駅までの道を尋ねてきたため、しばらく語り合っていたという。そんなささいなやり取りから「記念写真」まで発展してしまうというのは、やはり並外れた「コミュ力」の持ち主だといえるだろう。

http://n-knuckles.com/case/img/thumbnail/2013/11/doitu-thumb-359xauto-1680.jpg

 宮城県内の方は同容疑者の笑顔に騙されないよう目撃、接触したら、ぜひとも地元の警察に通報していただきたい。

Written by 北里雅俊

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