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2014年のF1は韓国GPを除外...開催権料の値引き交渉で決裂か?「メリット感じなくなった」

TABLO / 2013年12月5日 18時30分

2014年のF1は韓国GPを除外...開催権料の値引き交渉で決裂か?「メリット感じなくなった」

 フランスのパリで開催された世界モータースポーツ評議会(WMSC)総会で4日、2014年のF1正式日程が発表され、韓国GPの除外が決定した。

  2010年からスタートしたF1韓国GPだが、ある意味でここまで注目された大会はなかった。霊岩(ヨンアム)の韓国インターナショナル・サーキットは鉄道すら通っておらず交通の便が最悪で、今年月の開催では前売りが100枚しか売れなかったとも報じられた。また、周辺には関係者を受け入れる宿泊施設もなく、メカニックや取材陣が、インターネットはおろか国際電話も使えないラブホテルへの投宿を強いられたことも話題となった。

 韓国内の報道によると直接の除外の理由は、全羅南道のF1組織委員会がフォーミュラワンマネジメント(FOM)側に開催権料の引き下げを求めたものの、拒否されたことが原因とみられている。韓国側が課せられていた開催権料は12年で4370万ドル(約44億6000万円)、13年は2700万ドルまで引き下げられ、14年度はさらに2000万ドルまで引き下げるよう強く求めていたようだ。これに対してWMSC側が下した答えは開催地からの除外という意外な回答だった。

 ちなみに、この開催権料は各国のF1への貢献度で決められており、日本(鈴鹿)は13億6500万円と全開催国中で負担金ゼロのモナコを除くと最安値グループ(ほかにカナダ、ベルギー、イタリア、ブラジル。2012年)に属している。韓国は50億4000万円のシンガポールに次いで高額な開催権料を要求されていた。全羅南道側はこれで諦めることなくFOMと交渉し、2015年4月か10月に再開催したい考えだという。これまでの累積赤字は1910億ウォン(約184億円)に達しているものの存続を望む声が大きいようだ。しかし、FOM側は、F1韓国GPの開催にメリットを感じなくなっているとみられ、全羅南道の思惑通りに交渉が進むかどうかは不明のようだ。

Written by 内村塩次郎

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