関東連合・石元被告に求刑22年、かつての仲間は「俺もパチンコ詐欺に誘われたけど...」

TABLO / 2013年12月16日 18時30分

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 東京・六本木のクラブ「フラワー」で昨年9月に男性が暴行され死亡した事件で16日、傷害致死などの罪に問われている「関東連合」元幹部、の石元太一被告(31)に、検察側から22年が求刑された。石元被告は「現場におらず、凶器の存在も知らない。指示も出していない」として無罪を主張していた。

 東京地裁で開かれた裁判員裁判の第5回公判(鬼沢友直裁判長)で、検察は「実行には加わっていないものの、抗争相手Kに対する関東連合としての報復や個人の恨みを晴らすために自らの影響力を利用して後輩を操り、主犯格の見立真一容疑者を店内に向かわせるようたきつけ、事件の発生にもっとも影響を与えた人物、共謀共同正犯として重い責任がある」と指摘した。石元被告が店の従業員とのやり取りをした上で、実行メンバーを「フラワー」へ向かわせた張本人であることを重要視した。

 石元被告は、すでに別事件の詐欺罪の区分審理で有罪の部分判決を受けている。その詐欺というのは振り込め詐欺の一種である「パチンコ攻略法詐欺」だ。以前、石元被告から詐欺グループへ誘われたことがあるという男性に話を聞いた。

――このような詐欺に関わっている"関東連合"関係者は多いのか?

「多いですね、元々闇金などで儲けた人間も多かったじゃないですか。裏で儲けた金を正業できれいな金に変える役割の人間もいましたし」

――振込み詐欺に誘われたきっかけは?

「後輩が誘われたんですよ。初めは。でもみんな断って、自分に回ってきました。先輩に相談して、断ってもらいましたけど」

――では、石元被告の詐欺関連で逮捕された2人は、誘いを断り切れなかった人間ということか?

「それは違います。金を持ってる人間が勝ち組だという空気があるから、自ら進んでそっちの道に入っていくやつのほうが多いんで。たとえば、わざと西麻布あたりの高級な店に呼び出して、金持ってるところを見せ付けるんです。お前にここの勘定払えるのかよと。そういうプレッシャーが毎日のようにありましたね」

――みんな捕まる事を考えていないのか。

「金に釣られちゃうと考えなくなる。だけど俺は金は欲しいけど、振り込め詐欺は捕まると罪が重いって知っていた。そんなリスクは普通は背負えませんよ」

ーー現在も「振り込め詐欺」は一向になくならない。最近の動向については? 

「今一番やばい地区は東京の多摩方面ですね。都心は取締りが厳しいみたいで、詐欺の拠点は向こうに移っています。罪は重いとわかってても、1~2年どうにか頑張れば金を溜められますからね。今でも詐欺やろうって人間は少なくないです」

ーー石元被告への求刑22年に関してどう思うか?

「金に釣られて、詐欺に手を染めてたら、付き合いがもっと深くなって抜け出せなくなっていたはず。フラワーの件でも呼び出しがあったかもしれないし、今はあの時に誘いに乗らないで本当に良かったと思っています」

「振り込め詐欺」の被害額は今年10月までに383億円(警視庁発表)を超え、過去最悪となった去年の被害をすでに上回り、被害の拡大に一向に歯止めがかからない状況が続いている。

 かつて詐欺事件の相場は被害弁償が無い場合、1000万円で1年と言われていた。しかし、詐欺事件が大幅に増えたことで、過去の判例はあまり役には立たないと言われている。ちなみに罰金等で金が払えない場合の労役は1日5000円で、追徴金など金額が多い場合はこの限りではない。石元被告は、すでに別の詐欺事件の区分審理で有罪の部分判決を受けており、傷害致死罪などと合わせて量刑が言い渡される。公判は弁護側が無罪を主張したまま結審し、判決は19日に下される。

Written by 西郷正興

Photo by 不良録 関東連合元リーダーの告白

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