婚約破棄されたニコニコ生主が語る「それでも生配信をやめられない理由」
TABLO / 2013年12月20日 12時0分
2013年冬、ドワンゴの川上量生会長の著作によると、ニコニコ動画の会員数は遂に3000万人を突破したのだという。
単純計算で日本の人口の30%がニコニコ動画の会員だ。かつてはニコニコ動画は一部のネットに詳しい人意外には知られた存在ではなかった。ところが今じゃ外でノートPCを持って映像を見ながら喋っているだけで「ニコ生やってるんですか?」と聞かれるほど一般社会全体にも浸透している。
ニコニコ動画のコンテンツの一部にニコニコ生放送というのがある。これは誰もが好きな時間に好きな放送をやってリスナーと呼ばれる視聴者相手にまるでラジオのDJのように放送ができるというものである。今では似たような配信サイトも多く見かけられたが、やはり今でも集客力が高いのはニコニコ生放送であろう。
しかしながらその一方で人を集めるだけに生放送で馬鹿な行為を行ってBANと呼ばれるアカウント停止を食らったものも多くいる。それは社会問題となりTVのニュースで取り上げられたものも少なくはない。ネット中継をしながら部屋の中で花火を行ったり、自殺配信をやってしまったりそういう類の配信である。
また相手が未成年と知りつつ巧みに誘い出し淫行を働く大人、オフ会で酒を飲ませ意識朦朧となったところでホテルに連れ込んだり、公になってないだけで不祥事が数多くあるのも事実だ。
ニコニコ生放送の昔からの傾向でリスナーが多く集まる配信者の特徴として所謂「クズ」と呼ばれる社会でも底辺に当たる人たちが集中的に人気を博している。彼らは働きもせず、毎日放送をしている。それではどうやって収入を得てるかといえば自分の住んでいる住所を公開し物資という支援を送ってもらったり、中には銀行口座を晒し直接的に振り込むなどして生活をリスナーによって援助してもらっているのだ。これはニコニコ生放送ではグレーゾーンになっている。
彼らは一度放送を開始すればどんな時間であろうと数千人単位でリスナーが集まる人気配信者だ。リスナーに煽られ普段では絶対にやらないことをやってしまう。例えば覆面姿で深夜の街を練り歩き酔っ払いに襲われそうになったり、電車の中で女性物のパンストを被り電車を5分以上停車させたり、池袋で中国人三人組に「殴ってみろよ」煽り、顔面が腫れ上がるほど殴られたりしているのだ。
はたから見たら迷惑この上ないが、意外と放送外の彼らはみんな大人しく礼儀正しいのだ。しかし一度放送が始まるとネットで予想以上のパフォーマンスを演じてしまう。リスナーを楽しませようとして自分の危険を省みずに無茶をしてしまうわけである。人に構ってほしく自殺配信を行ったり、裸になったり自分を評価してくれる唯一の場所がニコニコ生放送なのである。
私自身、昔は「どうやったら、みんなに喜んでもらえるだろう?」と考え無茶をしたときもあった。しかしそれは半永久的にネットの動画に残ってしまう。それで結婚の予定が破綻になったこともあった。これから先、ネットの配信者は数多く出てくるだろう。しかし社会に迷惑をかけてはいけない。一般の公道に飛び出せばそこは現実の世界なのだ。
はっきり言えることはネット配信の評価は、一般社会ではなんの評価でもないということである。そこにある生放送は、あくまで趣味の延長戦上でありネットで人気があるからといって現実では低い評価しか得られないのが現在の生放送の現状なのである。
Written by 横山緑
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