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寂しいと淋しいの違い ~違いから使い分け方まで~

KOIGAKU / 2017年3月11日 11時0分

「さみしい」という言葉には、「寂しい」と「淋しい」の2種類の漢字をあてることができます。ここでは、寂しいと淋しいの違いなどについて見ていきます。

常用漢字かそうでないか

「寂しい」と「淋しい」のもっともわかりやすい違いは、常用漢字かそうでないか、ということです。常用漢字とは、一般的に使われる漢字のことで、それは内閣が決めています。

寂しい、これが一般的に使うことを推奨されている常用漢字です。淋しい、これはあまり一般的に使わないようにしましょう(「寂」を使いましょう)ということに決まっているのです。

漢字って、時の内閣が「決める」ものなんですね。

寂しいの定義と使い方

漢字を定義するものに漢和辞典があります。みなさん、漢和辞典くらい使ったことがありますよね? 漢和辞典によると、「寂」という漢字には、心細いという意味があるそうです。信頼していた彼が最近冷たくて寂しい……たとえばこういう使い方をします。

死ぬことを意味するとも書かれてあります。「死ぬこと。涅槃(ねはん)」と書かれてあるので、いわゆる仏教的な意味合いを帯びている漢字なのでしょう。ほかには閑寂(かんじゃく)の趣という意味もあるそうです。

瀬戸内寂聴さんは京都に「寂庵(じゃくあん)」という名前の寺院をひらいておられますが、寂庵とはなんと赴き深く仏教的な名前なのでしょう……と感じませんか?

淋しいの定義と使い方

一方、淋しいは、サンズイがあるくらいですから、水をそそぐとか、水をかける、水がしたたるさま、という意味がある漢字です。

「病気」という意味もあります。淋病(りんびょう)って、最近ではあまり聞かなくなりましたが、昔は風俗で遊ぶとすぐ淋病にかかる……なんていわれるほど、メジャーな性病でした。

水という意味を使用した言葉に「淋漓(りんり)」というものがあります。汗や血がしたたり落ちるさまのことだそうです。こういうwebページでも読まない限り、おそらく多くの人は淋漓なんて言葉を知らないままあの世に行ってしまうのでは?

歌の歌詞で「さみしい」と書くときに、比較的よく使われるのも、「淋しい」です。

歌の歌詞って、それこそ山のようにあり、統計をとったわけではありませんが、わりと字面(じづら)まできちんと意識しているであろうと思われる歌詞は、「淋」の漢字を使用していることが多いように見受けられます。

もちろん寂しいと書いてある歌詞もあれば、ひらがなでさみしいと書いてある歌詞もあります。水が流れるような情緒豊かな字面にしたいとか、淋病になってしまうほど下半身がうずいて誰かに恋い焦がれているさまを表現したいとか、いろんな思いがきっと、作詞家にあったのでしょう。

おわりに

「寂」と「淋」、政府が決めた「常用」は「寂」ですが、言葉ってべつに政府が決めたからといって、それを守る必要もないのです。

漢字が持つ本来の意味やニュアンスを理解して、自分が表現したいことが十全に表現される漢字はどちらなのか? を自分で決めて使う、というのが、教養あるオトナの文章作法(漢字作法?)です。おそらく政府に尋ねても同じことを言うと思われます。

Written by ひとみしょう

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