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「Q:ラブホへのスマートな誘い方があれば教えてください(26歳男性・IT関連)」(ラブホの上野さん)

KOIGAKU / 2017年3月22日 10時0分

ご質問誠に有難うございます。
私は昔サッカーをしていて、ポジションはキーパーで御座いました。

キーパーの華と言えば、何をおいても「PK戦」
成功率8割と言われ、ゴールキーパーをしていた私としては「成功したら称賛され、失敗してもまず怒られない」という物凄くリスクの低いチャンスタイムだと思っておりました。

そんなPKで御座いますが、止めていた側の私からすれば殆ど全くプレッシャーのかからない場面であったものの、蹴る側からすれば物凄くプレッシャーのかかる場面であったことでしょう。
私とは真逆で「成功して当然、失敗したら物凄く怒られる」という割に合わない場面だとすら思います。

それでは元キーパーの私が考えるPKを止める方法についてお話をさせて頂きましょう。

端的に言って、方法は2つしか御座いません。

1つ目は運。
相手がシュートするところを予想して……まぁ予想と言ってもほぼ勘なのですが、そっちに飛ぶ。
たまたまその予想が当たり、なおかつボールが自分の体の内側に来れば止められるというもので御座います。
そもそもゴールは皆様が思っているより結構大きいのです。「右側に来る!」と予想して、本当に右側に来たとしても、それでも止められないことの方が多いと思って頂いた方がよいでしょう。

そして2つ目なのですが、これは「ゴールの中にシュートをさせない」ということ。
つまり相手のシュートでそもそもボールがゴールの枠から外に行ってしまえば、キーパーは立っているだけでPKを阻止することが出来るのです。そして少なくとも私はゴールキーパーの仕事はこちらが重要だと思っておりました。

つまり、いかに相手にプレシャーを与えミスをさせるか。
通常の精神で普通に蹴られてはまず成功するのがPKで御座います。PKを防ぐとしたら、これはもう相手に失敗させるしかない。
PKの直前にゴールキックが大きく手を広げるシーンが非常に多いですが、あれはキーパーの本能みたいなもので、いかに相手にプレッシャーを与えるかということの表れだと思っております。

あまり褒められたことではないかもしれませんが、敵にできる限りこちらの「余裕」を見せつける。
PKがどれだけ簡単で「外す人間などいない」と緊張させる。ルールさえ許してくれるなら、私は挑発だってしたかもしれません。

PKは心理戦と言われることも御座いますが、これは「相手がどっちに蹴るかを予想する」という心理戦では御座いません。
キーパー視線で言えば、そんな心理戦に勝ったとしても、それでもほとんど止められないのです。
つまりPKの心理戦とはいかにプレッシャーを与え、相手のシュートミスを誘うかという心理戦で御座います。

その点、キーパーは心理戦ではかなり楽、少なくとも私は楽だと感じていました。
なぜなら失敗して当然なのですから、成功して当然と思われているキッカーに対して心の持ちようで有利に立てるのは当然でしょう。
そもそも私くらい適当な人間になると「PKになるファウルを取られたプレイヤーが失点した」とすら考えていたのです。
PKの権利を取った時点で敵の勝ち、あとはおまけみたいなもんということ。

さて、それでは本題に戻りましょう。

今回の本題は「ラブホへのスマートな誘い方」で御座いましたが、これを私は「PK」のようなものだと思っております。
つまり誘う男性がキッカーでゴールを決める立場と言うこと。

PKなんて、ゴールの枠内であればどこに蹴ったってだいたい成功するもので御座います。
2013年のワールドカップ予選オーストラリア戦で、本田圭佑選手がPKでど真ん中にシュートしたシーンをお覚えでしょうか? あんなど真ん中でよくゴール出来たな、とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、キーパーはPKの際に相手が蹴る前にすでに右か左に飛ぶのです。ど真ん中から動かない確率は統計的に2~7%。つまり90%以上の確率でど真ん中に蹴ってもゴールが入るのです。

つまりラブホへの誘い方もそれと同じ。「枠内」にさえ入ればどう誘ったってだいたい成功します。
万が一枠内に入って失敗したらそれはもう本当に運が悪かったとあきらめるしか御座いません。相手が天才キーパーだったのでしょう。

しかしラブホに誘い失敗する場合のほとんどは、そもそもゴールから遠すぎるところからシュートをしているか、PKで過度に緊張し枠外にシュートをしてしまった場合なので御座います。

例えば、ゴールのど真ん中であれば「ホテル行こう」と言ったところでしょう。それでもPKであればだいたい成功します。
右隅ならちょっとテクニックが入って「君ともう少し一緒にいたい」とかでしょうか。PKであればまず成功します。
左上ならちょっと強引で「俺のわがままに付き合ってほしい」と腕を引っ張るとかそんな感じでしょうか、PKであればまず成功します。

つまり、プレッシャーで緊張しないこと、というただ一点で御座います。
適度な緊張なら良いのですが、緊張しすぎて何を言っているか分からずゴールの枠外にボールを蹴りさえしなければいい。
そういうミスさえしなければ、枠内のどこに蹴ろうがだいたいゴールは入ります。

皆様、シュートの蹴り方ばかりを気にしてしまいますが、PKまで持ち込めればどんな風に蹴ったってだいたい大丈夫なのです。
そんなことよりも何倍も重要なのが「いかにしてPKに持ち込むか」ということ。

最高のシュートだって、自分の陣地から相手のゴールを目がけて蹴れば、まず防がれます。適当なシュートでもPKであれば入る。
この「いかにしてPKに持ち込むか」ということこそが「ラブホへ誘う」1番重要な要素であることをどうかお忘れなきよう願います。

それでは具体的にどうやってPKに持ち込むかという話になるのですが、文字数の関係でまた次回にさせて頂きましょう。
まぁサッカー的に簡単に言うならば「シュートを打たずにゴール前に行く」と言ったところでしょうか。
ようするにリスクを恐れずに相手の陣地に踏み込む、そしてサッカーでも同じですがキーパーにキャッチされてしまっては一気に自陣まで後退することになりますので、チャンスが来るまでシュートは打たない。

相手の陣地に踏み込むということは、ようするに相手の深い話をするということ。
悩み、恋愛観、将来への不安、なんでも良いのですが「友達にすら話していないようなこと」を聞き出すと考えて頂ければわかりやしことでしょう。
そして、重要なのはリスクを取るということで御座います。友達として、ではなく「自分は貴方を口説く気がある」ということを少なからず臭わせる必要が御座います。

Written by ラブホの上野さん

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