どうして浮気に走るの？生物学的に見る男性の生態のフシギ3つ

「どうして男性は浮気をするの？」と、不思議に感じている女子はいませんか？

よく、「男性の浮気は本能だから」と、男性が浮気をするのは当たり前と言われることも多いですが、浮気をされた女子にとっては納得のいかない答えですよね。

実際のところ、どうして男性は浮気に走りやすいのでしょうか。生物学的に見ると、どうやら男性が浮気をするのは、本能というひと言では片付けられない理由がたくさん絡んでいるようです。

浮気は自分の遺伝子を残そうとする男性の本能？

男性が浮気をする理由として、「男性は『自分の遺伝子をひとつでも多く残そう』という本能があるから」と説明されることが多いですよね。

たしかに理屈では男性は女性とエッチをするほど、自分の子孫をたくさん残すことができるもの。エッチをする相手が別の女性なら、より優秀な遺伝子を残すことができるとも言えそうです。

実際、オスの生態についてこんな驚くべき結果が寄せられています。家畜の種つけをする時、オスは同じメスと交尾をしていると、だんだんと快感がマンネリに……。しかし、別のメスと交尾をすると本来の性欲を取り戻すのだとか。

よくカップルのドキドキが持続するのは3年までと言われますが、男性が浮気をするのも本能でこのことを知っているからかもしれません。

恋人と会えない時ほど精子が増えるワケ

浮気をする男性は何度もするものですが、ふたりの関係が充実していれば浮気のリスクはだいぶ減るはず。

イギリスの生物学者ロビン・ベイカー氏が行った調査によると、男性は恋人と離れている時間が長いほど、たくさん精子が作られていることがわかったそうです。反対に恋人と一緒にいる時間が長いと、精子の数は少なかったのだとか。

これは恋人といる時は浮気していないとわかるため、精子の数も少なくていい。でも、恋人と離れている時は恋人が浮気をしているかもしれない、と精子の数を多くして他のオスに対抗するためなのだそうです。

男性が恋人と離れている時に浮気をするのも、もしかしたら男性の体のなかでこうした変化が起きている影響があるからかもしれません。

睾丸が大きい男性は浮気体質向き？

米エモリー大学のジェニファー・マスカロ氏らが行った研究で、子育てに協力的な男性の睾丸は平均よりも小さい傾向にあることがわかっています。

睾丸の大きさが子育てに影響してくるとはビックリな結果ですが、動物の世界を見てみても睾丸の大きさがセックスにもたらす効果は決して少なくなさそうです。

人よりも睾丸が小さいゴリラは、精子の数も人より少なめ。これはゴリラの配偶システムが一夫多妻制を取っているからと考えられそう。ところが人よりも睾丸が大きいチンパンジーは、精子の数も多く乱婚型です。

睾丸が大きいほど生殖能力も優れているので、人の場合も睾丸が大きい男性は浮気体質に向いていると言えるかもしれません。

彼が浮気に走らないために

いわばこれらの条件がすべて揃った時、男性は最も浮気に走りやすいのかも……？ 浮気は決して褒められたことではありませんが、こうした男性の生態をよく理解したうえで、彼の浮気を防ごうとする恋人としての配慮は、やはり必要不可欠なのかもしれません。

【参考文献】
『みんなが知りたい男と女のカラダの秘密』野口哲典（ソフトバンククリエイティブ株式会社）

子育てに熱心な男性はセックスに淡泊？―米大学の調査で判明（ウォール・ストリート・ジャーナル）