気がついたら社内の独身男性が全員年下だったなら～アナウンサー小泉恵未の【コエミの恋するグルメ】Vol.33～

暦の上ではもう春。でも新聞には「今季最強の寒波到来！」と恐ろしい見出しが踊る今日このごろ。寒がりの私はこたつに蜜柑スタイルで眠る妄想に浸りつつ、カイロを握りながらお外でお仕事をしております。

男性も女性もあったかほわほわを求めるこの時期、是非包容力のある女性を目指していただきたい。

最近の男性の理想の女性像アンケートで頻出するのが
「包容力のある人」「ひっぱっていってくれる年上女性」

なにを甘い事を！と思ってしまいがちですが、本当にそんな男性が増えてきたように思います。

ちょうど職場の男性陣が怒濤のごとく結婚し、社内の独身者はみんな年下、というあなたには絶好のチャンス到来というわけです。

オトナ女子なら元カノについて詮索しない

男性は意外と前の恋の痛手をひきずる弱い子ちゃん
「どんな女の子だったの？」「どうして別れたの？」何気ないあなたの好奇心が、彼の傷をえぐる行為につながるかもしれません。

逆に、「前の彼女はそんな言い方しなかった」なんて比べてくる男性だったら「元カノと比べるの？ひどくない？」と反論した途端に口論に突入してしまいます。「その彼女とは縁がなかったのだから、言ってみたって仕方がないでしょ？」と諭せるくらいの女性がカッコいい。

料理の出来ない可愛い子より、家のことが一通り出来るお姉さん

「彼女がウチに遊びに来ると、家のものがごちゃごちゃになるんだよね」
最近の几帳面男子には、部屋のリモコンの位置が変わったり、雑誌が散乱したりすることが本当に嫌みたい。料理も得意ではない子が作ると、キッチン周りの油はねや排水溝のつまりを上手に掃除せずに帰られて、そこから彼の大掃除が始まるのだとか。

そこをさらっと、綺麗にして帰る姉さんには、確実にプラスの印象が残ります。若くて綺麗な女子に差をつけるポイントはまさしくココではないでしょうか！他にも、テーブルコーディネートが上手とか、お皿への盛りつけが上手とか。男性陣は意外と見てるんですね。自分磨きにお教室に通うなら、次の候補にテーブルコーディネートはいかがでしょうか。

仕事の失敗を励まさない

頑張っている彼を一番近くで見守っているあなただから、ついつい励ましたくなってしまうけれど、あなたはお母さんではありません。彼が自分から弱みを見せてくるまでは、決してあなたから励まさないで。男は強がりたい生き物です。詮索されるのもあまり好きではありません。だから、もし彼の失敗を知っていても、ただ寄り添っていてあげましょう。彼の話したいタイミングを待って、じっくり話を聞いてあげるのが包容力溢れた女性のあり方ではないかしら。

優しさで包み込む、あったかシチュー

今日の恋するグルメは東銀座にある、土鍋で提供されるほっこりビーフシチューのお店　エルベ。

欲張りな私が頼むのはタンとビーフのミックスシチュー。

美しい外国人女性がサーブしてくれる、あっつあつの土鍋で運ばれてくるシチューは「食べて食べて」と言わんばかり、ぽこぽこと煮立つ姿を魅せつけて食欲をそそります。

土鍋から溢れ出しそうなほどのシチューとタンをひとつ、レンゲにすくい、コクのある味わいを口いっぱいに広げたら、すかさず茶碗に盛られたご飯を。隠し味に赤ワインではなく日本酒を使っているので、ご飯が実に合う。挙げ句に、添え物が白菜の漬け物ではありませんか！．．．あぁ、幸せ。

それはカレーやハヤシライスとはまた違った贅沢な、でもどこか家庭的な雰囲気を醸し出してくれる味。寒いこの時期にピッタリすぎるメニューです。

熱々のシチューをハフハフしながら食べる。美味しいからこそ、自然に笑顔にもなる。そんな可愛らしいあなたを見たら、年下男性の心もくすぐられそう。きちっとした年上女性だからこそ、ふとした瞬間の「かわいいな」を大事にするのが長続きのポイントのようです。

恋は生もの。「周りに独身者がいない」と落胆するより、後輩くんに目を向けて、一歩ずつ前進してみましょ。