知っておきたい「おりもの」の話
KOIGAKU / 2015年3月31日 13時0分
こんにちは、ライターの佐原です。
月経と同様に、「おりもの」にも周期があることはご存知でしょうか。
おりものは、ただのちょっと厄介な粘液、などではなく、子宮の異変をいち早く知らせてくれたり、性感染症にかかっている可能性を教えてくれたりする存在なのです。
そこで今回は、「おりもの」についてご紹介してみたいと思います。
「おりもの」ってつまりは何なの?
おりものは、子宮や膣から分泌される粘液状のもののことです。分泌量や色・においには個人差があります。卵胞ホルモンと密接に関係しているため、月経同様、周期的に分泌量や状態が変化します。
おりものは、膣の中に大腸菌などが入ってこないよう清潔に保つ事、またいつも潤った状態に保つことを役割としています。
おりものの変化とは
・おりものの日々の変化
月経周期と連動させるとわかりやすいです。
月経が終了して数日すると、粘り気が少なく半透明なおりものになります。日が経つにつれて量が増えてくるようになります。
排卵期の前は、透明なおりものになります。粘りもあまりなく、さらっとしていることが多いようです。ただし量はさらに増えていきます。
排卵日の直前では、透明で、糸を引くような粘性の状態になります。ポツポツとした塊のようなおりものが出ることもあります。
排卵後はおりものの量は減り、色も白〜黄色になってきます。粘度も高いです。
そして月経が近づいてくると、粘り気はまた少なくなります。色は濁った白色です。月経が近付くにつれ、量はさらに減っていきます。
・年齢によっても変化するおりもの量
おりものは、年齢によっても変化をしていきます。
10代では卵胞ホルモンの分泌が不安定なため、おりものの量も増えたり減ったりしがちです。
20〜30代は、量の一番多い時期になります。
40代から閉経の頃までは、卵胞ホルモンの分泌が減ってきますので、おりものの量も減っていきます。
そして閉経後は、卵胞ホルモンがほとんど分泌されなくなるため、おりものの分泌もほとんどなくなります。
おりものからわかる性感染症
おりものの量・臭いがする・色が変(黄緑色や茶褐色やピンク、または血が混じっているなど)・硬い、などあれば、どこかに疾患・感染症をわずらっている可能性があります。
白くてぽそぽそしているようであれば腟カンジダ症(処女でもなる可能性のある性感染症です)、色が白や黄色であったり膿状であったりすれば性器クラミジア症、赤褐色や茶褐色やピンク色、血が混じっているようであれば子宮頸がんなどの可能性があります。
大切なのは「異常がない時におりものがどういう様子であるのか」を知っておくこと、そして様子が変だと思ったら、自己判断せず、念のために婦人科を受診しようと考えることです。
性生活はもちろん、日々をより楽しく、健康的に過ごすためにも、おりものとも上手につきあっていけると便利ですね。
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