若い女性の間で流行している「子宮頸がん」とは?
KOIGAKU / 2015年4月6日 15時0分
今日は、ライターの佐原です。
みなさんは、子宮がんの検診を受けたことはありますか?
自治体で行っているものであったり、職場の健康診断であったりの機会に恵まれ、受診経験のある方も少なくはないと思います。
今回は子宮がんの中でも、特に若い女性の間で急増している「子宮頸がん」について、ポイントをまとめてみました。
子宮頸がんは、若い女性の間で増えています
子宮頸がんは、遺伝などとは関係なく、女性であれば誰にでもかかる可能性のある病気です。
特に20〜30代の女性の間で罹患者が増えていることから、注目を浴びるようになりました。
日本では、毎年約1万人弱が新規感染しています。(子宮のどの部位にがんが発症したのか不明となる場合もあるので、数は前後します)
子宮体がん・卵巣がんなどの罹患数がほぼ横ばいであることと比較すると、子宮頸がんは突出して、罹患者が増加しています。
子宮頸がんと子宮体がんの違いって?
「子宮がん」とひとくくりにしてしまいがちですが、子宮頸がんと子宮体がんには違いがあります。
子宮頸がんは、子宮の頸部(入り口の部分)にできるがんのことですが、子宮体がんは、子宮の体部(妊娠時に胎児がいる場所)にできるがんを言います。
また、がんのできる部位だけでなく、発症年齢や、発生の原因も異なってくるのです。
子宮体がんの主な発症年齢は、閉経後の50代以上の場合が多くなっています。また、その発症の原因は女性ホルモン(エストロゲン)によるものです。
一方、子宮頸がん発症の年齢は30〜40代の割合が高く、20〜30代の罹患者が急増している状態です。発症の原因は子宮体がんと違い、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によるものとなっています。
子宮頸がんを予防するには?
子宮頸がんは、早期発見とワクチンの接種で予防することができる疾患です。
ウイルスの感染が原因なので、他の性感染症同様、コンドームの利用も効果的です。
また多くの場合では性交渉のパートナーが異性であるかと思いますが、その場合は女性だけでなく、男性もまたワクチンを打つことで、感染をより防ぐことができるようになります。
子宮頸がんワクチンを打ってみた、という男性の文章がネット上で話題になったこともありましたね。
子宮頸がんのワクチンや、子宮頸がんという病気そのものには、まだまだ偏見が残っています。ワクチンの副反応について、過剰に記したような文章も散見されます。
けれど子宮頸がんは、誰でも感染しえる、ワクチンで予防できる可能性のある疾患なのです。
間違った情報に踊らされず、しっかりと予防行動がとれるようになりたいですね。
この記事に関連するニュース
-
幼い子を持つ母が…"マザーキラー"の異名もつがんを予防する「HPVワクチン」の接種率が驚くほど低いワケ
プレジデントオンライン / 2024年7月21日 8時15分
-
「49歳までにがんになる人」が30年で8割増…最新研究で判明した「若年層のがん患者」が世界中で増えている理由
プレジデントオンライン / 2024年7月19日 8時15分
-
【山形県南陽市】医学生団体「Vcan」が中高生への出張授業でHPVワクチンの有用性を啓発
PR TIMES / 2024年7月10日 10時45分
-
人気VTuberの壱百満天原サロメさんと星川サラさんによる子宮頸がん疾患啓発動画
Digital PR Platform / 2024年7月8日 11時0分
-
年間1万人がかかる子宮頸がん 受診とワクチンで予防 期限迫る無料のキャッチアップ接種
沖縄タイムス+プラス / 2024年7月3日 8時40分
ランキング
-
1テレビ離れの小中高生にバカ受け…「27時間テレビ」で視聴率急伸した"5つの時間帯"の芸人とタレントの名前
プレジデントオンライン / 2024年7月26日 10時15分
-
2「コロナと夏かぜ流行中」何が起きているのか ワクチンを打っている人、打ってない人の違い
東洋経済オンライン / 2024年7月26日 8時10分
-
3国立大「学費値上げ」議論過熱 物価高騰、私大からも「格差是正のため150万円に」の声
産経ニュース / 2024年7月25日 19時32分
-
4イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
ねとらぼ / 2024年7月26日 16時5分
-
5日本人に多い「近視」 子どもは特に要注意、放置すると及ぶ“危険性” 眼科医が解説
オトナンサー / 2024年7月26日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください