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子宮頸ガンとは何か?予防が可能なガンの謎

KOIGAKU / 2015年4月10日 7時0分

先日、シーナ&ロケッツのシーナさんが子宮頸ガンでお亡くなりになり、また女優の原千晶さんは、進行した子宮頸ガンによって子宮を全摘出した過去をお持ちです。しかし、ガンの中でも子宮頸ガンは予防と早期発見・治療が可能なものであり、お二方のような結末を迎えることは稀だといえます。

かく言う筆者も、健康診断で子宮頸ガンの前段階、『異形成(いけいせい)』を指摘され、もう3年以上も経過観察を続けていますが、病院で適切な検査を続けているので深刻な症状に進行することはなく、妊娠・出産も果たしています。

ただ、近年『異形成』を指摘される20~30代の女性は増加傾向にあり、癌という単語を聞くだけでショックを受ける人も多いようです。子宮頸ガンは予防できて治るということを、ぜひ多くの女性に知ってもらいたいと思います。

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子宮頸ガンって、何?

子宮頸ガンとは、子宮の入り口付近がHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染し、細胞がガン化することをいいます。HPVはとてもありふれたもので、DNA型の種類は300以上あり、性交経験を持つ女性のうち約80パーセントが感染します。

通常、HPVは免疫力や新陳代謝によって排除されますが、子宮の入り口の粘膜に傷があったり、免疫力が落ちていたりすると、長期感染して細胞の内部まで侵入し、異常分裂を引き起こします。

この、初期異常分裂状態が『異形成』であり、まだガンは発症していません。そして、定期的に健康診断を受けていれば、子宮ガン検査で引っ掛かるのは殆どがこの状態だといえます。

『異形成』はガンじゃない!

異形成は、ほうっておくとガンになる可能性があるというだけで、まだガンじゃありません。HPVの感染度合いによって、クラスが6段階(クラス1、2、3a、3b、4、5)に分かれており、3aより上の結果が出れば精密検査を行う場合が多いようです。3aはいわゆるグレーゾーンといえますが、3b、4、5は細胞が自然と正常化することがないので、ガンの可能性を疑った検査を行います。

また、異形成の状態では基本的に治療を必要としません。3ヵ月あるいは半年おきの経過観察を行い、クラス2、3aを指摘された女性の7~9割は細胞が自然と正常化し、ガンの可能性はなくなります。3b以上を指摘されても、絶対にガンを発症するわけではなく、細胞がガン化すれば治療を行うという感じなので、慌てることはありません。

もし、ガン細胞が見つかったら?

異形成を指摘される7~9割の女性は、自然と細胞が正常化していきますが、残念ながら1~3割の方は細胞がガン化してしまいます。また、定期的に子宮ガン検診を行っておらず、気づかずにHPVに感染して異形成が進行しているケースもあるでしょう。

けれど、子宮頸ガンの進行ステージは10段階ほどに分類されていて、初期段階であれば非常に簡単な手術で治療が可能ですし、もちろん子宮も温存できます。

多くの場合は、『円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)』という、子宮の入り口を少し切り取る手術によってガン化した細胞を取り除きます。手術とはいえ、かかる時間は約30分、入院期間は数日から一週間ほど。術後の妊娠についても、半年後から可能という医師もいます。

早期発見、早期検査!

子宮頸ガンを予防するには、一年に一度のガン検診が何より大事だということです。また、異形成を指摘されても慌てず、正しい知識を得ながら冷静に経過観察を行いましょう。たとえ手術が必要な状態になっても、早い段階でガン細胞が取り除かれれば、決して死に脅かされることはないのです。

今のところ、異形成を引き起こす原因は解明されていませんが、殆どのHPVが免疫力で排除される点を考えれば、過度のダイエットやストレスなどで免疫力を落とさないことが大事でしょう。実際に異形成を体験している筆者は、そう考えます。

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