ジューンブライドって、本当に理想的なの? 6月に結婚式を挙げるメリットとデメリット
KOIGAKU / 2015年6月5日 7時30分
ジューンブライドは、6月に結婚すれば幸せが約束されるという言い伝えであり、ローマ神話の結婚を司る女神の名前や、かつてのヨーロッパでは農作業が忙しい3、4、5月は結婚が禁じられて、6月に解禁されたというしきたりなどが由来と言われています。
ただ、日本発祥の文化ではないために、本当にジューンブライドが幸せなのか、6月に式を挙げることが理想的なのかは微妙なところです。
6月の花嫁は本当に良いのかどうか……? 掘り下げてみたいと思います。
実は、6月は一番人気じゃない!
ブライダル業界において、人気が一番高い月は11月だそうです。ハイ、6月じゃありません。
二番人気は3月、三番目は7月、四番目は5月、五番目は4月……じゃあ、6月はどうなのかというと、実は九番目。ジューンブライドを信じるなら、予約が殺到しそうなものですが実際には違っています。
そのため、6月にお客を集めるために、ブライダル業界がジューンブライドを言い始めたという説もあります。つまり、バレンタインと同じで『6月の花嫁』は、ビジネス戦略の一つだったということです。
メリット1:料金が安い
ブライダル業界の人気月はすでに述べた通りですが、6月はそれほど予約が集中しないため、トップシーズンに比べると料金が安くなります。ロマンチックな要素を除けば、ジューンブライドの最大のメリットは金銭面になるでしょう。
いまどき招待客を数百人も呼んで大げさに式を挙げるカップルは少なく、身内だけの家族婚が増えてもいるようです。それは地味婚が主流になったというよりは、結婚というイベントにお金をかける人が少なくなったというべき。「式と披露宴に数百万円をかけるより、結婚生活そのものにお金をかけたいから、式も披露宴もしない」という人だっているのです。
豪華なブライダルイベントをする気がない人にとって、6月の花嫁はありがたい話でしょう。
メリット2:暑すぎず寒すぎない季節
6月は桜が咲く頃より気温が高くなりますが、女性が腕や足を出しても寒くなく、メイクがすぐに崩れるほど暑いわけでもありません。着物を着る人にとっても、不快を覚えるような季節ではないのです。
招待客からすれば何を着ても困らない時期であり、真夏や真冬に比べると、6月は結婚式に向いているといえます。
メリット3:新婚旅行を楽しみやすい
結婚式の後、すぐに海外へ新婚旅行に行くなら、6月は気候的にベストです。行先にもよりますが、ヨーロッパは特に過ごしやすい季節なので、最高のハネムーンが楽しめるでしょう。
また、6月は夏休みシーズンからも外れていますし、料金もそれほど高くありません。渡航費用を自分たちで賄うなら、やっぱりお安いほうがありがたいといえます。
ジューンブライドのデメリット
「雨が降りやすい」――それこそが、日本におけるジューンブライドのデメリットです。6月は梅雨まっただ中で天候も変わりやすいため、式場の外を使った演出がしにくいでしょう。そのため、フラワーシャワーやオープンカー、ガーデンウエディングなどは、そもそも選択肢に入れられません。
実際に、同僚女性が梅雨の時期に結婚式を挙げて、「すごく素敵なチャペルを選んだのに、大雨で台無しだった」と言っていました。彼女は祭壇の後ろがすべてガラス張りの式場を選び、外にはよく手入れされた木々の生える庭が広がっていたそうです。けれど、結婚式当日は大雨で、ガラスの向こうは嵐そのもの……。なかなかゾッとする光景だったようです。
まとめ
国や地域は違っても、6月が結婚を司る女神「JUNO」の月であることは間違いありません。信じるも信じないもその人次第ですが、梅雨の時期で雨が降りやすい点だけ注意すれば、ロマンチックな言い伝えに乗っかるのは全然アリでしょう。
Photo by.Ivan Malafeyev
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