女子力UP!? 知って為になる、お盆のお話
KOIGAKU / 2015年8月13日 11時0分
今年もお盆がやってきました。皆さんは、お盆がそもそもどういった行事なのかを知っていますか!?
先祖を迎え、送る……。ただ、なんとなく実家ではそんなことをしていたと、答える人も多いのでは!?
実際、私もその一人。お盆はご先祖様をお迎えして、また、お送りする行事であるということしか知りませんでした。
「1人暮らしで、そんな行事関係ない」と思っている人もいるかもしれませんが、いざ結婚、出産した時に、年中行事の1つや2つ知っていないと、子供にも教えてあげることもできませんし、姑に「そんな事も知らないの!?」とバカにされるかも!!!
そして、そういった物事を知っていると言うことは、日本人としての美徳、しいては、女性としての気品へと繋がるのです。
そこで、今回は、知っていると為になる!! お盆のお話をご紹介いたします。
仏教からの盂蘭盆会(うらぼんえ)
祖先の霊を家にお迎えして供養し、送り出す行事がお盆です。
昔は、旧暦の7月15日前後に行われていた行事で、現在では、一般的に8月13日を迎え盆、8月16日を送り盆とするところが多い様です。
このお盆行事は、一節によると仏教の『盂蘭盆会(うらぼんえ)』に基づくものと言われています。
盂蘭盆会とは、釈迦の弟子である目連(もくれん)が、7月15日に百味の飲食をお盆にのせて、多くの僧たちに施したことで、餓鬼(がき)道(どう)に堕ちて苦しむ母を救ったという故事に由来するものです。
お盆も神道行事
お盆は、13日に玄関先などで迎え火を焚き、墓地や山、川から先祖の霊を屋内に特別に作った盆棚に迎え入れるのが一般的な迎え入れる際の習わしです。
盆棚には、盆花や団子、そうめん、果物などを添えてご先祖様をもてなし、16日に送り火を焚いて送り出すのが、一連の行事です。
日本ではすでに、斉明天皇三年に盂蘭盆会が営まれたと『日本書紀』にあり、平安時代には貴族の年中行事として定着していました。
このようにお盆行事は仏事だと思われがちですが、もともとは祖霊を丁重に迎え、送り出すという『祖霊祭』なのです。
民俗学者の柳田国男氏は、盆行事はもともと日本の伝統的な行事であり、供物をのせるために用意された『盆』にちなんで、祖霊祭を盆と呼び習わすようになったのではないかと推測しています。
盆踊り
お盆の期間中には、盆踊りが行われます。これは、踊りを通して祖霊と交流するという目的があってのことなのです。
もともと遊行(ゆぎょう)僧(そう)の空也(くうや)や一遍(いっぺん)たちが、悪霊を鎮めるために行った念仏踊りが、盆踊りへと発展したと考えられており、主に、やぐらの周りを輪になって踊る輪踊りや、縦列で村境まで踊っていく群行型の踊りがあります。
ともに踊ることで祖霊を鎮め、豊穣のための加護を祈る意味合いも込められているといいます。
先祖供養のために踊るという風習は、仏教の本場インドにはなく、日本古来の信仰と結びついて生まれたものと考えられています。仏教色が薄く、古来の先祖祭祀の風習が残る地域が、現在も残っています。
1人暮らしの人はどうすればよいか
現在、お盆休みに実家に帰郷するという人も少なくなってきました。
昔は、それが習慣にもなっていましたが、現在、特に若い世代では習慣化されていないのが現状です。
迎え火、送り火に至っても、田舎と違い都会の集合住宅やマンションなどでは、焚くこと自体難しくなってきてもいます。
特に1人暮らしの人は、お盆にどのようなことをすればよいのか!?
最近では、1人暮らし様の仏具を販売するところも増えてきていますので、そういった仏具を購入するのも一つの手かもしれませんね。
仏具も何もない人でも、お盆期間中は、無用な殺生を避けるとか、生活を慎み、ご先祖様を敬う気持ちでいるなど、形にこだわらなくても出来る供養もありますので、この機会に出来ることから、初めてみてはいかがですか!?
参考文献 日本人なら知っておきたい!神道としきたり 著 茂木 貞純
photo by MIKI Yoshihito (´・ω・)
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