お化け屋敷デートのお作法

2015年の夏は、記録的な猛暑と言われています。涼を求めて、軽井沢やフランスのニース等、高級避暑地へGO！　……と、言いたいところですが、我々庶民には夢のまた夢。庶民向けの、リーズナブルに涼しくなれるスポットといえば、なんといってもお化け屋敷です。ここでは、お化け屋敷デートのお作法を考えたいと思います。

怖くなくても怖がる！

ガキンチョの頃は、お化け屋敷って、心から怖いと思えましたよね。両親に連れられて入ったお化け屋敷でギャン泣きした経験を持つ人も多いかと存じます。

それが大人になったいまではどうでしょう！　現実社会のほうがよっぽど怖いせいか、作り物のお化け屋敷程度では、うんともすんとも感じなくなってしまいました。

ほとんどの女性にとっては、お化け屋敷なんぞよりも、加齢と共に著しく表れる肌のシミ・くすみ等の老化現象が怖いだとか、このままあっという間にときが流れて、今年のクリスマスも一人きりで過ごすことになるほうが怖いだとか、そっちのほうが本音でしょう。

お気持ちはごもっともですが、お化け屋敷では怖くなくても怖がるのがエチケットです。デート相手に対しても、お化けさんに対しても！ 「ちっとも怖くないわ」なんて、可愛げのない態度をとっていると、それこそ今年の年末、シングルベルになってしまいますよ。クリスマスをオトコと共に過ごしたいのなら、お化け屋敷デートでは全力で怖がりましょう。

「お漏らししちゃうかも」は×

「怖がりましょう！」と書きましたが、怖がり方にもコツがあります。まずは悲鳴の上げ方！　言うまでもなく、「ギャー！」は絶対にNGです。濁点はとりましょう。「キャー！」が正解です。

悲鳴ばかり上げていると、喉に負担がかかりますので、言葉による怖がりも必要です。シンプルイズベストに、「怖―い」が無難でしょう。「お漏らししちゃうかも……しかも大」など、下ネタに走るのはご法度！ これはかつて、筆者が半同棲していたクズ男の名言なのですが、「女の子は絶対にウ○コの話をしちゃダメだ！」と。どうしようもないクズ男でしたが、この言葉だけは的を射ていると思うのです。

エロ系の下ネタなら、シチュエーションによっては喜ばれますが、排泄物系の下ネタは禁句としましょう。オシッコやウ○コの話で盛り上がるのは、小学生男子くらいですよ。

「今夜は一人じゃ眠れないぉ」

もっとも大事なのは、お化け屋敷を出たあとです。「じゅうぶん涼んだことだし、ビアガーデンにでも行こうか！」と言いたいところですが、それでは色気もへったくれもありません。発すべき言葉は、「今夜は一人じゃ眠れないぉ」です。

このひと言があるかないかで、その後の展開は大きく変わってきます。あなたをセックスに誘いたくてウズウズしている男性にとっては、願ってもないトスとなるでしょう。「なんと気の利くひと言がいえるコなのだ！」と大感激し、その夜は全力でピストン運動してくれますよ。

あなたとて、気になる男性に抱かれたくてウズウズしているはず！「ぶっちゃけ、お化け屋敷デートなんぞどうでもいい！ さっさとラブホにチェックインして、惚れたオトコがどのようなモノをぶら下げているのか確認したい！」が、本音ですよね？ そのミッションを速やかに遂行するためのキラーワードが、「今夜は一人じゃ眠れないぉ」なのです。

 

軽井沢やフランスのニースで過ごせるご身分になるまでは、お化け屋敷のお世話にならねばなりません。だからこそ、最低限のお作法はしっかり心得ておきましょう。

 

Photo by Prairiekittin