映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』に学ぶ、出会いの場で心の平静を保つ方法

皆さんは子供のころに大切にしていたものを思い出せますか？一緒じゃなきゃ眠れなかったお気に入りのぬいぐるみや人形、どこに出かけるにも手放さなかった物。

人によっては大人になった今でも、「枕が変わると眠れない！」と旅先に持参している人もいるようですが、そのような物への愛着は一般的に幼稚なものと思われがちですが、実際にはどのような影響を心に及ぼしているのでしょうか？

世界一有名なビーグル

ただ今絶賛上映中の映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』。 日本では『スヌーピー』といった方が馴染みがあると思います。しかし今回は主人公のチャーリー・ブラウンでも、彼の愛犬の世界一有名なビーグルでもなく、彼らの友人ライナス・ヴァン・ペルトにスポットを当てたいと思います。

『ピーナッツ』は、アメリカの漫画家チャールズ・Ｍ・シュルツの作品で、日本でいうと『ドラえもん』や『ちびまる子ちゃん』、『クレヨンしんちゃん』のような子供の日常を切り取ったお話です。この物語の登場人物の一人であるライナス君という男の子は、毛布を肌身離さず持っています。

安心毛布

冒頭で少し触れましたが、幼児期に持っていて安心した物、取り上げられると不安を伴い泣いてしまうほど執着していたものを例えて『安心毛布』または『ライナスの毛布』と言います。イギリスの精神分析医ドナルド・ウィニコットが提唱した移行対象を説明する解りやすい具体例ですが、一般的に成人がぬいぐるみがないと眠れないという状況は幼稚で滑稽であり、マザコンなどのマイナスイメージを連想させてしまうかもしれません。

ほとんどの人は成長過程でそれぞれの『安心毛布』から自然に卒業していくわけですが、触っているだけで心が落ち着く便利アイテムを捨ててしまうのはもったいないと思いませんか?

街コンや合コンなど出会いの場に持参したい『安心毛布』

街コン、合コン、職場でのちょっとした飲み会などで異性と接するとあがってしまって何も話せなくなるという悩みをお持ちの方、親離れして無事に卒業した『安心毛布』を持参したり、作っちゃいましょう！といっても、ライナスのように毛布に包まっていくのは注意。特殊なコスプレにしか見えません、たぶん参加者全員ひきます(笑)。

ちなみに、「自分が一番目立てるかも?」とか「ボケとして成立してて笑いが取れる!」とか思えるあなた、そもそも引っ込み思案で悩むことのないアイアンハートの持ち主だと思われますので、是非やってみてください、止めません。（筆者は個人的に嫌いじゃないです、そういう娘が参加するのを喜ぶタイプの人間です。）

香りを有効活用しよう！

常識的にあまり大きな物だと目立ってしまい、不本意な注目を集めてより一層緊張する羽目になり、まさに本末転倒です。愛着があって掌に隠れる程度の小さな物を探してみて下さい、目視できてもハンカチのように手で触れていてもそれほど不自然でないものなら有効かもしれません。ということで、一番のオススメは香りです。

香りが脳に与える影響は絶大であることは皆さん経験がおありだと思います。街に漂う香りで食欲を刺激され、ダイエット中にもかかわらず予定外の飲食をしてしまったり、レモンや梅干しの匂いを嗅いだだけで、唾液があふれたり、入浴剤の香りで何とも言えない癒しを感じたりと、人の行動や五感を簡単に支配するほどです。

異性と接する時の定番アイテムと言えばコロンですが、相手を香りで誘惑する要素に意識が行きがちではありませんか？ コンパなどに参加する際に気合を入れて男性の好みそうな匂いをまとうよりも、自分が一番リラックスできる香りを選ぶのが良いと思います。そもそもつけているコロンの匂いを一番かいでいるのは自分なのですから。男は洗った髪の匂いだけで十分興奮するし、コンパでの一番の不安要素は緊張してテンパることではないでしょうか？

既に落ち着く香りが明確な方はそれを利用すれば良いですが、普段あまりコロンを使わない方は、自分に合う香り探しを楽しんでみて下さい。普段使いできる安価な物の中で、枕カバーにふって心地よい眠りに誘われそうな香りがオススメです。

 

Photo by Patrick etter

 

 

参考：移行対象－Wikipedia