男性が頭の中で切望している「セックス」

初体験の相手には結局「セフレ」扱いしかされずトホホな思いをした若かりし頃の私ですが、そういえば「ラブホに行くんなら映画に付き合ってやってもいい」という交換条件のもと、一回だけデートをしたことがありました。

普段会うのは決まって彼の部屋、することと言えばパイプベッドの上で制服のままミュートな正常位ばっかり。

それはそれでよかったけど、今しかできないような何か付き合っているっぽいことがしたかった私は、半ば必死に彼を（恋愛ものの映画に）誘ったわけなのですが、肝心の彼の方は私のことをほんっとーうにセックスするだけの相手としか思っていなかったみたいで、まあ、結構グサッと刺さりましたよね。

それでも最終的に「ラブホに行ってみたい」という彼の中の純粋な希望の光を突き出してきてくれたので、青かった私はそりゃ嬉しかったわけです。

男性がエロ本でセックスのAtoZを予習している、というのは何となく知っていたけど、ラブホにも興味があるんだなと知り、単純に「ふむふむ」と、思いました。

多分友達に自慢したかっただけなんだろうけど。

イヤよイヤよも

さて、しゆりのセフレ今昔物語はこの辺にしといて、ラブホに行ったら（男性諸君の期待に応えて）こうしようね！ってやつを並べてみましょう。

私は男性脳、卑猥脳なので、基本的に男性の身も心もをアヒアヒ言わせることにしか神経が向きません。
とにかくラブホはセックスを楽しむ場所ですが、だからと言ってラブホに来たイコールセックス三昧ヒャッホウ！っていう男性優位のヤリホー☆ユートピアを単純に演出してはつまらないんだぜお嬢さん！

二人で入室したんですから、あなた自身もラブホでのセックスを楽しめなければなりません。
「拒絶ぶってるけど身体は正直大作戦」を紹介しましょう

方法は簡単！
「イヤ」と「だめ」を色んなニュアンスで使い、やる気のない「抵抗」で、ちょいと拒否を示す。

「恥ずかしい」じゃなくて「イヤ」、「やめて」じゃなくて「だめ」にしてくださいね。
そうやって抵抗しつつも逃げられず彼の手でベッドに沈み込められていくあなたはもはやAV女優。
そして仕上げには吐息のように「いつもより興奮しちゃってる、ねえ、早く、触って…？」と一言。
彼の温かい指先が、間もなく滑り込んできますよ。

言葉と視線

誰にでも「セックスのときにしか表出できない自分」というのが必ずあります。
「そんなのありません」というあなたにも、必ずあります。それは無いのではなくて、出せない、出したことがない、もしくは出せるところまで到達したことがないというだけです。

セックスの時の快楽は、ただ挿入して（挿入されて）動かす（動かされる）という物理的なものだけでは十二分には得られません。
人間は耳から入ってくる情報と目で見る情報、そして今身体で感じている感覚の情報とが脳内で融合され、その相乗効果によってリアルな感覚を覚えると言われていますが、セックスの場合も同じで聴覚、視覚との相乗効果によって単純そうな快楽もさらなる渦の中に引き込まれていくことができるのです。

男性が自慰行為をする時、エロ本よりも音声付きの映像の方が興奮するといいます。もちろんイマジネーションでも気持ちよくなることはできますが、例えば今あなたとセックスしている彼があなたの喘ぎ声や揺れる乳房、快楽になりふり構わず乱れている様子を目の当たりにしながら腰を振っていたとしたら後者の方が絶対に気持ちいいはずなのです。

挿入中の男性の脳内は「もっともっと、きもちよくなりたい」のエンドレスで頭の中真っ白です。
そこにあなたが不意打ちをして、彼を予期せぬ快楽へと落とし込んであげましょう。

例１「今、なに考えながら、腰ふってるの？」
例２「私の身体、気持ちいい？」
例３「もっと、激しく、突いて、くんなきゃ、気持ちよく、なんない、よおおお?」

おくちは半開きですとか、虚ろなまなざしなどと一緒に使うととても良いと思います。（経験者談）

ご奉仕ギブテク

要するに、酒の席での「注ぎたいときは飲みたいとき」ってアレと同じことが言いたい。

下になったら上にもなって頂戴よ！
丁寧に舐めてくれたら同じように丁寧に舐めて返して、ちょっと焦らしをきかせて言葉攻められたんだら同じ様に意地悪に焦らして言葉攻めで返す…。

カポーよ！君たちはお互いがマグロであり、お互いが板前なのである！４８手？なにそれおいしいの？
キスしたらキスで返す、ハグだって同じだよ。
「さっきキスし足りなかったから…」とか俯きながら言ってみなよ、彼の肉棒がまたカチカチになってもう一回戦できちゃうかも知れないよ。何回戦までしたか覚えておくのも楽しいよ。

お風呂でも、背中や髪の毛を洗いあいっこして、キャッキャウフフってはしゃいで楽しんだら、さすがにお疲れでしょうからお互いに腕枕でもしあってしばし昼寝ぶっこんでしまえ。
ラブホサイコー！サイコー！、サイコー…（エコー）

ちなみにチェックアウトの時間は確認しておかなきゃダメだよ、延長料金結構高いからねっ！汗

 

Photo by Helga Weber