知りたい？知りたくない？アダルト都市伝説！美女が全裸で……

職業柄、僕は同業者と情報交換をすることも少なくありません。
僕は専門らしい専門分野もない雑食ライターなのですが、時には怪談専門ライターと飲み会をすることもあります。
先日もそんな席を設けたのですが、この集まりの最中に「なんか恋愛とか、セックスに関する面白い話はない？」と聞いたところ、非常に興味深い話を知ることができました。

今回は、ちょっとその話を紹介してみたいと思います。

離島の配達員が見た全裸の魅力的な女性

ある宅急便の配達員が、2001年ごろに体験したという話。
この配達員は離島への宅配物を届ける立場にあり、本島に集められたものをフェリー経由でおよそ30分ほどの距離にある小さな島に届けるのが主な仕事だったということです。

あるとき、普段訪れることもない区画に荷物を届けることとなりました。
訪れてみると目的の住所には非常に大きな屋敷。
どうやら高齢者が1人で暮らしている様子で、ところどころ手入れが行き届いていない印象があったが、それにしても元々は素晴らしい建築物だったということが、素人目にも分かったそうです。
さて、彼がインターホンを押すと、ほどなくして優しそうな老婆が顔を出して、荷物を笑顔で受け取りました。
一言二言会話をしたそうですが、非常に印象が良かったそうです。

ただ、気になる点が一つ。
玄関から覗くとちょうど仏間が視界の隅に見えるのですが、そこに美女が1人、立っていたのでした。
しかも全裸で。

あっけに取られてしまった配達員ですが、老婆はまるで意に介しません。
さらに美女は、なんと玄関先に来客があるというのに、その場で自慰行為に及んだというのですから生唾もの。

思わぬタイミングでドキッ！だけど何故か興奮できない……

ところがこの配達員、全く息子が反応することがなかったのだとか。

性欲がないというわけでもなく、むしろ裸の美人は好きなのに、どういうことか、この配達員はその光景を、どこか恐ろしいものを見たように感じたそうです。
荷物を渡し、老婆が印鑑を押したことを確認すると、そのまま逃げるように屋敷を後にしたわけですが、その瞬間、彼は見てしまいました。

玄関から彼が離れようとする仕草を見せた途端、美女は鬼のような形相になって仏間から飛び出し、老婆の背中にすっぽりと入り込んで消えてしまったのでした。

それきり、配達員がこの屋敷に荷物を届ける機会はないままだということです。
屋敷は今も残っているのですが、老婆が健在かどうかは定かでないということです。

この裸の美女は、どうしてこの屋敷に棲んでいたのでしょうか。
そして何故、家主の老婆の体に入り込んで消えていったのでしょうか。

おわりに

この怪談を披露した後、怪談専門ライターは「実はこれ、俺が取材したわけでもなく、又聞きなんだ。だからあんたはその又聞きをしたってことで、実際とは違う部分もあるかもね」と話しています。
怪談なんてものは話が伝わるうちに尾ひれ背びれが付くのはよくあるものですから、それはそれで良いんですけどね。

果たして事実なのか。
事実ならどの程度脚色されているのか。
気になるところですね。

photo by  Meitzke