Sの人はどうして責めたがるのか? 性癖の謎【SM編】
KOIGAKU / 2016年4月8日 6時0分
最近では、「Sっぽい」「Mっぽい」と、他人をカテゴライズする表現も日常会話で聞かれるようになりました。
一昔前はSMというと、限られた人たちだけが楽しむ、閉鎖された秘密の世界でしたが、今どきはベッドの中で可愛い手錠やローターなどを使うことは珍しくありません。
ただ、にわかSMではなく、真正のサディスト、マゾヒストはちゃんと存在するわけで。
愛する人をいじめて「気持ち良い」と感じたり、逆に「いじめられるのが心地良い」と快感を覚えたりする人たちがいます。
日常生活では、いじめることもいじめられることもイヤな行為ですし、嫌悪感しかないのですが、Sの人はなぜ責めることで快楽を得るんでしょうか?
今回は、Sの性癖を持つ人に注目してみたいと思います。
性癖開花のきっかけは些細なこと
Sの性癖を持つかどうかについては、幼少期にクラスメイトをいじめたことが影響していると言う人もいますし、部活で後輩にキツイ練習をさせるのが気持ち良くて開花したと言う人もいますし、性格がもともと女王様気質(王様気質)と言う人もいます。
何か一つコレ! と断言できるものはありません。Sを自称する人が10人いたら、10パターンの根拠があるでしょう。
けれど、生まれつき備わった感覚であることは間違いないといえます。子どもの頃は優柔不断で友達の後ろにばかりいたような人が、大人になってからSに目覚める、という話はほとんど聞いたことがありません。Sを自称する人の多くは、幼少期からいじめっ子キャラだったり、友達に指図されるのを嫌うリーダータイプだったりします。
また、自分の中に眠るサディスティックな感覚に目覚めるきっかけは、些細なことが多いようです。
男性であれば、中高生時代に読んだ『SMスナイパー』や、興味本位で見たSMのアダルトビデオで開花するケースが多いそうですが、女性はアニメやゲームに登場する強い女の子キャラ、女王様気質の適役に憧れたとか、小学生時代に自分より体が大きい男の子を負かして気持ち良く感じた、などがあるんだとか。
特に、子どもの頃のちょっとしたケンカがS性を目覚めさせる場合が多いといえます。
つまり、Sの人は、幼少期から何となくでも自分の性癖を自覚しているということなのです。
ただ責めていじめるわけじゃない
今回の本題、「Sの人はどうして責めたがるのか?」ですが……真正サディストからすれば、「ただ責めてるわけじゃない。ちゃんとした愛情表現」と答えるはずです。
傍から見れば、一方的にいじめているヒドイ人なんですが、本人はヒドイことをしている自覚はなく、責めはあくまで最高の愛情表現なんですね。
また、そうした感覚はSMの世界に足を踏み入れて、サディストとしての愛し方を深めていった人が到達するもののようです。
筆者の偏見かもしれませんが、SMを極めている人はそれなりの年を重ねていて、二十歳くらいの若い女性が、「アタシ、女王様だから」と男性にキツく当たっているのは、ちょっと違うように感じます。
過去に、40歳のS女性から色々と話を聞いたことがありますが、彼女いわく、「サディストのSは、サービスのS。私はM男クンの望むことをしてあげてるだけ」と。生粋のマゾヒストという彼氏を思いっきりビンタしたり、罵倒したりしていましたが、それらすべては愛する彼が望む快感だからしている、と言っていました。
もちろん、女性にも好みのプレイはあるとのことでしたが、それが彼の好む内容かどうかをまず確かめて、好まなかったらしないし、できそうだったら少しずつ慣らしていくんだそうです。
Sの人って、やりたい放題して一方的にいじめているように見えますが、実は違うんですね。
そして、真正サディストの人は、本当のMの人としかSMプレイをしません。SMの感覚がまったくない人とお付き合いしている、あるいは結婚しているという場合は、SMプレイを楽しむためだけにパートナーを作るケースもあるようです。
Sも愛のカタチ
筆者は、SMの世界がとても難解に感じるのですが、その理由は「いじめ・いじめられ」というプレイが、見た目とは裏腹に深い精神の交わりだからなんですね。ただ責めればいいというわけではなく、M側の好みや限界値までを把握した上で「愛している」ようです。
なかなか理解しがたい感覚ですが、それも一つの愛のカタチ。性癖がうまくマッチングするパートナーが見つかれば、自分たちにしか味わえない深い快楽が楽しめるのでしょう。
written by 岡崎咲
Photo by. Salop Jack
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