韓国5万ウォン札の還収率、5年で「最高」…現金保有より預金・積立
KOREA WAVE / 2024年1月18日 19時0分
【KOREA WAVE】韓国で昨年、5万ウォン札の還収率が5年ぶりに最大値を記録した。新型コロナウイルス感染エンデミック(感染症の風土病化)に伴う対面商取引回復と高利回り預金の登場で、現金を保有するよりは預金・積立にしようとする需要が増加したためだ。
韓国銀行によると、昨年5万ウォン札の還収率は67.1%を記録した。過去最大値である2018年67.4%以後2回目だ。還収率は発行額比還収額比率で、還収率が高いということは貨幣が市中で活発に流通しているという意味だ。
5万ウォン札の還収率は2018年67.4%で過去最大値を記録したが、2019年60.1%で小幅に減り、新型コロナウイルス感染の影響で2020年と2021年にはそれぞれ24.2%、17.4%に減少した。その後、ソーシャルディスタンスが緩和された2022年には56.5%に反騰した。
韓銀は、新型コロナウイルスの拡大傾向の沈静化後、対面取引の回復に伴い貨幣還収経路が正常化しているという点を還収率回復の原因と指摘した。飲食宿泊業と運輸業、レジャーサービス業など現金売り上げ割合が高い業種を中心に貨幣流通が正常化しているという点からだ。
合わせて金利上昇に伴う予備用や価値保存目的の貨幣需要が減少しているという点も原因に挙げた。預金金利上昇により現金保有の機会費用が増加し、預積金需要が高まっているという説明だ。
今後5万ウォン札の還収率は短期的には市中金利の行方に影響を受け、長期的には非現金支給手段の拡大傾向と5万ウォン札の流通寿命到来に伴う損傷券の増加などが上昇要因として作用する見通しだ。
韓銀発券局発券企画チームのイ・ジャンウォン課長は「還収率は対面取引の活発化と預金金利が上昇し預貯金需要が増え、新型コロナウイルス感染以前の水準に回復した。長期的にはカードやペイなど使用が活発になり還収率は増加するだろう」と話した。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News
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