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ポーランドを見たルーマニア、韓国の兵器に強い関心…自走砲、対空ミサイル、装甲車

KOREA WAVE / 2024年1月22日 10時0分

ポーランドのトルン砲兵射撃場で韓国が輸出したK9自走砲が標的に向かって砲弾を発射している=国防省提供(c)news1

【KOREA WAVE】ルーマニアが韓国の武器システム導入を検討するというニュースが伝えられ「第2のポーランド」に浮上している。ポーランドのように数兆ウォン(1ウォン=約0.1円)規模の一括的な兵器契約を推進するわけではないが、ロシア・ウクライナ戦争で高まる安全保障危機に対応して軍現代化の取り組みとして、納期が早く性能と価格競争力を備えた韓国製兵器導入を検討しているものと分析される。

防衛産業界によると、ルーマニアはK9自走砲をはじめ、携帯用対空ミサイル「新弓」(Chiron)、歩兵戦闘装甲車「レッドバック」などさまざまな韓国製在来兵器の導入を検討している。

◇K9自走砲で契約協議進行中

公式的に契約協議が進められている兵器システムは、ハンファエアロスペースのK9自走砲だ。K9はPzH2000(ドイツKMW)、T-155プルトナ(トルコMKEK)とともにルーマニアの新型自走砲導入事業の入札適格候補に選ばれた。すでに欧州内のポーランド、エストニアをはじめ世界9カ国で運用され、自走砲市場シェア1位を記録したK9は、現在契約締結のために詳細事項を協議中だという。

今回の事業は自走砲54門をはじめ弾薬と弾薬運搬や積載用特殊車両、気象観測装備と音響探知システムなどをパッケージで導入するもので、1兆ウォン以上の規模になる見通しだ。

ルーマニアは携帯用地対空誘導兵器「新弓」の導入も推進している。ルーマニア政府は、携帯用対空ミサイル購入事業にフランスMBDAだけが入札に参加すると、これを取り消し、新弓メーカーのLIGネクスワンと多国籍企業のタレスに入札参加を要請したという。ルーマニアは新弓54基の導入を推進しており、これは9000万ドル(約1180億ウォン)規模だという。

新弓は低高度から浸入する敵航空機と小型ヘリを撃墜するのに適した兵器システムで、主に野戦軍部隊と軍事施設対空防御任務に使われる。最大射程距離は7キロだ。LIGネクスワンは昨年2月、ルーマニアの国営防衛産業企業「ロマーム」と対空ミサイル分野の業務協約を締結している。

ルーマニア政府は歩兵戦闘装甲車の導入も推進している。ハンファエアロスペースは現在、事業参加を前向きに考えており、正式に事業が公示されれば現地生産の可否、既存受注案件に伴う生産能力などを総合的に判断し入札を決める。ハンファエアロスペースは昨年12月、オーストラリアに対して3兆ウォン規模のレッドバック装甲車129台の輸出契約を成功させた。現代ロテムもK2戦車をルーマニアに提案したという。

◇ロシア・ウクライナ戦争で安全保障脅威

このようにルーマニア政府が多様な兵器システムの導入を推進する背景は、先にポーランドが韓国製兵器を導入した背景と似ている。ルーマニアは北の国境をウクライナと接しており、東にはロシアが武力で合併したクリミア半島と黒海を挟んでおり、ロシア・ウクライナ戦争による安全保障の脅威を感じている。

ルーマニアは国内総生産比2%未満だった国防費を2.5%水準まで徐々に増やす計画だ。2024~2033年の軍備計画には▽戦闘時に必要な弾薬獲得拡大及び漸進的な備蓄量拡大▽非対称、ハイブリッドなどあらゆるタイプの攻撃を効果的に抑制・対応するための国防能力強化▽現代的軍事技術装備の生産、メンテナンス、新規装備開発などができる産業能力確保などが盛り込まれた。

また▽戦車と歩兵戦闘装甲車などの戦闘車両▽地上砲兵システム▽対戦車ミサイルなどの保護システム▽地上防空システムなど大々的な軍の現代化戦略を発表した。今後10年間の主な獲得規模は約399億ドルと見込まれる。

韓国の兵器体系は、優れた性能と合理的な価格、早い納期など競争力を備えているため、今後ルーマニアの軍現代化事業に継続的な参加と受注の可能性が予想される。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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