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MZより“アクティブシニア”…韓国の家電・家具業界、ターゲットは「50~70代」

KOREA WAVE / 2024年2月5日 12時0分

シモンズ提供(c)news1

【KOREA WAVE】韓国の家電・家具業界が「アクティブシニア」世代を狙っている。業界のマーケティングターゲットが、消費の主軸とされていたMZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)から中高年層に移りつつある。高価な製品を販売する業界であるため、比較的トレンドの変化に敏感ではなく、健康のための製品に価格と関係なく、気軽に財布の紐を緩められるシニア世代に注目しているものと分析される。

家電・家具メーカーは「アクティブシニア」世代のマーケティングに力を入れている。アクティブシニア世代は財力と体力を兼ね備えた50~70代の年齢層を意味し、「グランドジェネレーション」とも呼ばれる。アクティブシニア世代は、従来のシルバー世代とは異なり、寿命が延びた分、消費生活を楽しみ、自分のための投資を惜しまないという特徴がある。特に健康への関心が高い世代ということから、ヘルスケア家電、家具業界が力を入れている。

プレミアムベッドを主力商品とするシモンズが代表的な例だ。シモンズは先月放映を始めた演歌コンテストプログラム「ミストロット3」に1000万ウォン相当のベッドセットを優勝商品として出品した。ミストロットシリーズは50~70代で圧倒的な人気を集めているプログラムだ。シモンズ関係者は「ミストロットの主な視聴層であるグランドジェネレーションと、健康や安眠に対するブランドの関心事がマッチし後援することになった」と説明した。

シモンズの予想は的中した。シモンズがミストロット3の優勝商品として出品したモデルは、マットレスコレクション「ビューティーレスト」の「ジゼル」とフレーム「アルラ」などだ。特にビューティーレストはシモンズの商品群の中でもプレミアムラインに属するが、後援したおかげで先月の販売量は11月より30%以上増えた。

ヘルスケア家電企業のボディフレンドも、アクティブシニア世代をターゲットにしている。

ボディフレンドは主要製品である▽クォンタム▽ファラオロボ▽ファントムロボ――などヘルスケアロボット製品に別途の「シニアモード」を搭載した。強い刺激が負担になる50代以上に適したマッサージプログラムで、軽いマッサージ感を提供する。

また、ゴルフを楽しむシニアが多いため、製品に「ゴルフモード」も追加した。ゴルフをした後、疲れやすい部位のマッサージを比較的強く押してくれる機能だ。

ボディフレンド関係者は「特に健康管理と直接的な関連があるヘルスケア企業にこの世代は主要な消費層と認識される。次第に大きくなる市場に合わせシニアのためのオーダーメードプログラムと製品開発に努力を傾けている」と伝えた。

50~70代は市場の絶対的規模そのものも大きい。高齢化が加速し、アクティブシニア世代は増え続ける構造だ。統計庁の資料によると、50~70代に当たる人口は2020年の1976万人余りから2040年には2556万人余りに増える見通しだ。

MZ世代を強調したマーケティングを展開した業界は、拡大する市場を狙うと同時に、比較的高価な製品にも消費を惜しまないシニア世代により、収益の面でも効果を得ているものと判断される。特に高価であるうえ、交換サイクルが長い家電と家具業界にシニアマーケティングが効果的に作用しているのだ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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