「時間が止まったよう」韓国のレトロ旅行地 (中)
KOREA WAVE / 2024年2月7日 12時0分
【KOREA WAVE】1970年代、ソウル・明洞(ミョンドン)くらい賑やかだった好景気のころの炭鉱村は、都市の拡大に建築が追いつかず、増築を繰り返した。鉄岩川側に拡張して地層下の空間を確保し、建物を支えるためにつま先立ちのように柱を作った。ここが「つま先立ちの建物」と呼ばれる理由だ。鉱夫たちが集まって暮らしていた山の町に登ると、太白鉄岩駅の2つの選炭施設(国家登録文化財)とセバウゴル炭鉱文化場跡、鉄岩駅が一望できる。
◇若い工芸家たちが作るレトロ村、扶余・窺岩村
かつて渡し場と五日市を中心に栄えた窺岩(キュアム)村は、1960年代に百済橋(ペクチェギョ)ができてから衰退した。人々が去って空き家、空き店舗が残った村に工芸家たちが一人二人と集まってレトロな旅行地に生まれ変わった。窺岩村を広く知らせたのは本屋「セガン」だ。80年前のたばこ屋を壊さず、創造的に再解釈した本屋だ。
工芸デザイナー出身のパク・キョンア代表は本屋に続き、カフェの水月玉(スウォルオク)、飲食店のチオン醸造場、小さな韓屋の宿などを作り、4つの空間が入った通りを「チオンギル(道)」と名付けた。
扶余郡(プヨグン)は123泗沘(サビ)工芸村を運営し、窺岩村に散在している12の工房をサポートし、123サビ創作センターと123泗沘レジデンスで青年工芸人に作業室と宿舎を提供する。
「123泗沘」は、123年に及ぶ泗沘百済(ペクチェ)の歴史を基に、工芸家の手によって新しく生まれ変わる窺岩村になろうという願いを込めた名前である。123泗沘アートキューブ&展望台では作家たちの作品展示とフリーマーケットなどが開かれる(2024年3月から運営再開予定)。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
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