子どもの泣き声が聞こえないソウル市、出産率反騰目指す「応援プロジェクト」
KOREA WAVE / 2024年3月19日 10時0分
【KOREA WAVE】ソウル市冠岳区(クァンアクグ)0.38人、ソウル市広津区(クァンジング)0.45人――。
ソウルの昨年の出生率が再び急落した。このままでは、近いうちに「子どもの涙のない都市」になりそうだ。ソウル市とソウル市議会は、全国最低水準に落ちた出産率を高めようと、必死で対応に乗り出している。
統計庁などによると、昨年のソウル市の合計特殊出生率は0.55人で、全国17市・道の最低水準だった。同市の中でも、冠岳区は0.38人で、釜山市中区(0.31人)に次いで最も低かった。このほか、ソウル市広津区(クァンジング)0.45人、江北区(カンブクグ)と麻浦区(マポグ)の0.48人なども、平均を大きく下回った。
「出産率向上」はすでにソウル市の核心課題の一つになっている。オ・セフン(呉世勲)市長は就任直後から、出産率向上に向けた政策を相次いで打ち出している。
代表的なのは「ママ、パパ、幸せプロジェクト」だ。不妊夫婦のための不妊手術費の支援所得基準や施術別回数制限を撤廃し、関係者に歓迎された。多子女基準を3人から2人に緩和した「多子女支援計画」と、産後養生経費支援などの政策も市民から高い評価を受けた。
しかし、こうした政策を出しても出産率は反転せず、市は最近、「ママ、パパ、幸せプロジェクト」のアップグレードバージョン「誕生応援ソウルプロジェクト」を発表した。これは、青年、新婚夫婦、不妊夫婦のような予備養育者まで包括した支援政策だ。出産、育児、世話だけでなく、住居や仕事、生活など全方位で支援していくのが狙いだ。
ソウル市議会も最近、ソウルに住む妊婦が居住期間と関係なく交通費支援を受けられるようにする法案を通過させた。また、流産・死産を経験した夫婦のための心理相談治療や流産・死産予防教育なども含めた「不妊克服支援に関する条例全部改正条例案」も通過させた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
出生率急落の韓国、特に人材減少目立つ「飲食業と教育サービス」
KOREA WAVE / 2024年6月29日 13時0分
-
「人口国家非常事態」宣言した韓国政府…育児休業を増やし、養育・住居費積極支援
KOREA WAVE / 2024年6月29日 12時0分
-
「浸水地域と知られたくない」…ソウル「半地下」住宅に水止め板つけない「不誠実」家主
KOREA WAVE / 2024年6月20日 6時0分
-
東京のデートアプリと、ソウルの少子化対策 [韓国記者コラム]
KOREA WAVE / 2024年6月13日 7時0分
-
ソウル中心部に現れた「警察の制服にガス銃の男性」…市民に「ニセ警官」と見破られた
KOREA WAVE / 2024年6月7日 20時30分
ランキング
-
1北朝鮮がウクライナに派兵の可能性…ロシア占領地域、プーチン氏が要請か
読売新聞 / 2024年7月6日 5時0分
-
2EU議長国のハンガリー首相が独断で訪露 ウクライナ支援の先行き懸念
産経ニュース / 2024年7月5日 22時55分
-
3ゼレンスキー氏、スターマー英新首相と電話会談 支援継続の確約に謝意
産経ニュース / 2024年7月6日 9時43分
-
4バイデン大統領、選挙戦継続を改めて強調 撤退へ圧力強まる
日テレNEWS NNN / 2024年7月6日 17時2分
-
5シンベト元諜報員が非難 イスラエルの破壊者は「ネタニヤフ首相」
AFPBB News / 2024年7月5日 20時39分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)